患者さんの不安に寄り添う「腎移植相談外来」
湘南鎌倉総合病院での「腎移植相談外来」は、患者さんが腎移植に関する多様な悩みを気軽に相談できる場として設けられています。ここでは、移植に向けた選択肢を提供し、患者さんが抱える不安や誤解を解消することを目的としています。
田邉一成院長補佐兼腎移植・ロボットセンター長は、この取り組みの重要性について「腎移植をあきらめていた患者さんに選択肢を示すことが大切」と語ります。また、地理的・情報的アクセスの格差を解消することで、多くの患者さんにとって腎移植が手の届くものとなることを目指しています。
各地での相談実施
「腎移植相談外来」は、全国にある6つの徳洲会病院で月1回行われており、患者さんは自身の住む地域で容易に相談することができます。田邉センター長は定期的に各病院を訪問し、患者さんの相談に応じています。多くの場合、透析を受けている患者さんの中には、「腎移植は自分には無理だ」といった誤解や、「高額な費用が心配」といった不安を抱えている方が少なくありません。
「移植に対する意思が固まっていなくても、気軽に相談できる場としてこの外来を設けています。費用についての理解が深まり、移植が身近な選択肢となることを願っています」と田邉センター長。今後は、相談外来をさらに10~20の病院に拡大し、移植後のフォローアップも行いたいと考えています。
難易度の高い症例にも対応
湘南鎌倉総合病院では、腎移植の難症例にも積極的に取り組んでいます。ある患者さんは、3つの病院で腎移植を断られた後、長い間透析を続けた結果、湘南鎌倉総合病院で希望が見いだされたといいます。「ここで手術を受け、術後のフォローも万全でした」と感謝の言葉を述べています。
また、最新技術として8月26日に行われたロボット支援下の生体腎移植は、今後の腎移植において新たな選択肢を示すものです。田邉センター長は、この分野の先進医療をさらに推進し、安全性や患者負担の軽減を図りたいとの考えを持っています。
患者一人一人にチャンスを
「私たちは正しいことをしているという信念が、この取り組みの原動力です。経済状況や居住地に関わらず、すべての患者さんに腎移植のチャンスを提供していきたい」と田邉センター長は決意を新たにしています。
腎移植相談に関する詳細は、湘南鎌倉総合病院の公式ウェブサイトを通じて確認できます。お気軽にご相談ください。
ご相談の窓口
腎移植初診受け付け専用電話:080-8831-1666(月~金 13:00~16:00)
腎移植初診受け付け専用eメール:
[email protected]
湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市岡本1370番1)新規予約受け付け電話:0467-84-8922(月~金 13:00~16:30)
また、湘南鎌倉総合病院では、腎移植に関連するさまざまな情報をYouTubeで紹介しています。患者さんの選択肢を広げるために、ぜひご覧ください。