連休のお出かけ意識と健康意識
2025年の連休を控え、サントリーウエルネス株式会社が行った調査から、ミドル・シニア世代の“お出かけ”に関する意識の実態が明らかとなりました。対象は全国の40〜70代の男女1,000名で、約3割が連休にお出かけを計画しているとの結果が出ています。特に人気の行き先は国内旅行であり、近所での食事や買い物が続く形で、多くの人が外出を楽しみにしている様子がうかがえます。
連休の計画は約3割
今年の連休で出かける予定があると答えたのは289名、一方で711名は出かける計画がないとのことでした。この結果は、全体の約70%が連休を自宅で過ごす意向を示していることを物語っています。お出かけ先としては、2位に近所の食事や買い物、3位にはわずか12名が海外旅行を計画していることがわかりました。
健康への不安が強い
調査では、お出かけに際しての不安要素も明らかになりました。「長時間元気に歩けるか」が394名、「長距離を歩けるか」が352名、そして「ひざの痛みが気になる」が266名という回答が最多でした。また、転倒の心配をしている人も多いことがわかっており、実際には高齢者の外出時の懸念はとても大きなものであることが示されています。
転ばぬ先の健康対策
お出かけを楽しむために、ほぼ半数が日頃から軽い運動を取り入れていると報告されました。その内容としては、ストレッチやウォーキング、スクワットなどが多く挙げられ、身体の機動力を保つ努力をしていることが伺えます。特に、446名が「転ばないように注意する」といった対策をしっかり行っているとのこと。
栄養意識の高まり
栄養に関しても意識を持っている人が多く、約4割が健康的な食事を心がけていると回答。摂取を意識している栄養素としては、たんぱく質が494名で最多、次いでカルシウムや水分、ビタミンDなどが続きます。ただし、抗酸化作用を持つケルセチンやアンセリンについては、まだまだ意識が薄いことが浮き彫りになりました。
加齢に伴う筋力低下を防ぐために
整形外科医の伊藤薫子先生は、加齢によって筋力が低下しやすいことに言及しています。特に脚の大きな筋肉の衰えは、歩行速度やバランスに影響を与え、日常生活に支障をきたすことがあります。日頃からの運動と栄養管理が不可欠であり、筋肉の維持には特にたんぱく質の摂取が推奨されています。
健康で楽しいお出かけのために
「歩行能力を維持するための対策」として、ウォーキングや階段昇降、ストレッチといった手軽にできる運動が推奨されています。これらの運動を日常に取り入れることで、脚の健康を保ち、いつまでもアクティブに過ごすことができるでしょう。また、適切な栄養素の摂取にも意識を向け、元気に外出できる身体づくりを目指していきましょう。