子どもたちがプロと共演する特別なオペラ公演
箱根の地で、子どもたちがプロの歌手たちとアンサンブルを組んだ本格的なオペラ公演が実施されます。この作品は、ドイツ語のオペラ『ヘンゼルとグレーテル』であり、子ども合唱団が主役として登場します。
プロの歌手との共演
この公演では新国立劇場などで活躍するプロのソリストが揃う中、音楽監督の村上寿昭氏が指揮を執ります。彼は小澤征爾氏の薫陶を受け、ドイツの歌劇場で多くの経験を積んできました。10名編成の室内オーケストラによる演奏は、作品の深みを引き出すアレンジが施され、音楽の透明感と奥行きを感じさせます。特に魔女役を演じる澤武紀行氏は、欧州での経験が豊富で、実に魅力的なパフォーマンスが期待されています。
子どもたちの挑戦
箱根町の小学生と高校生からなる特別編成の合唱団は、夏休みから練習を重ね、ドイツ語の歌を歌うだけでなく、演技も披露します。このプロジェクトでは、子どもたちにとって新たな音楽体験が得られるだけでなく、プロのオペラ鑑賞を通じて、表現力や国際性を育てることも目指しています。
地域との連携
さらに、地域住民が参加して制作する小道具ワークショップも行われ、観客は「お菓子の家」を舞台で目にすることができます。このように、地域と共に創り上げた作品は、観客にとっても特別な体験になること間違いありません。公演後には、地域の商店会や飲食店組合が協力して作成した特別クーポンが配られ、仙石原の街を巡る楽しみが広がる取り組みもあります。
公演詳細
公演名:
Opera in箱根『ヘンゼルとグレーテル』
日程:
2025年12月21日(日)14:00開演
会場:
仙石原文化センター(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原842)
作曲:
エンゲルベルト・フンパーディンク
出演:
- - ヘンゼル: 十合翔子(メゾソプラノ)
- - グレーテル: 肥沼諒子(ソプラノ)
- - 父: 吉川健一(バリトン)
- - 母: 高橋華子(メゾソプラノ)
- - 魔女: 澤武紀行(テノール)
- - ナビゲーター: 中村靖
後援:
箱根町、箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)
このオペラ公演は、箱根に新しい文化を根付かせるための挑戦でもあります。「本物のオペラ芸術」を届けたいとの思いが込められており、地域の子どもたちと大人が共に創り上げる舞台を通じて、箱根の未来に新たな文化の種を撒くことが期待されています。