学生と企業が手を取り合って生まれた新たなおにぎり
最近、実践女子大学の学生たちが、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(以下、TFT)主催の「おにぎりアクション」において、学生と企業の協働によるオリジナルおにぎりを開発しました。この取り組みは、食を通じた世界の課題への認識を深めることを目的としています。
「おにぎりアクション」とは?
「おにぎりアクション」とは、おにぎりにまつわる写真をSNSに投稿することで、協賛企業が寄付を行い、アフリカやアジアの子どもたちに給食を届ける活動です。この項目を通じて、学校給食の提供を通じて、飢餓問題を解決する手助けをしています。
特に今年のテーマは「つながり」であり、学生、企業、団体が協力し、新しいおにぎりの創造に挑戦しました。この活動の一環として、おにぎりは日本に居ながら世界的な食の課題に目を向ける手段となっています。
おにぎりの開発に至るまで
このプロジェクトの中核をなすのは、実践女子大学の有志学生たちです。彼らは国内グループとグローバルグループに分かれ、様々なアイデアを出し合い、企業と協力しながら独自のレシピを考案。最終的には5種類のおにぎりが誕生しました。
また、開発にはオイシックス・ラ・大地やシダックスコントラクトフードサービス、日産セレナなど、多くの企業が全面的に関わり、材料やアイデア提供を行いました。特に、福井県のブランド米「いちほまれ」と「極」という焼きのりが使用されたことで、素材の質にもこだわりを持たせました。
開発されたオリジナルおにぎり
今回開発されたおにぎりは、以下の4つの種類があります。
1.
にんじんしりしりと鮭のおにぎり:北海道の鮭と沖縄の人参しりしりを組み合わせた一品。
2.
十六穀米使用ツナタルタルのせカツおにぎり:雑穀米にツナマヨをアレンジしたメニュー。
3.
だしとまいたけがやさしく香るトマニョタ炊き込みおにぎり:アフリカのトマトを用いた炊き込みご飯。
4.
さつまいもとカシューナッツ入り味噌焼きおにぎり:東アフリカと日本の素材を融合させた味噌焼き。
参加者の反響
記者発表会や期間限定販売のイベントでは、お客様から「おいしい」との感想が寄せられた他、参加者の中には「アフリカの食文化に興味を持てた」といった声が聞かれました。また、スタッフからは「学生たちの独自の発想を取り入れたレシピに驚いた」という反応もあり、開発の成果が多くの人々に認められました。
今後の取り組み
このプロジェクトでは、家庭でも手軽に作れるおにぎりのレシピも公開されています。学生たちの「家庭で作りやすいおにぎりを通じて、課題解決に参加してほしい」という呼びかけから生まれたレシピが、多くの人々に広がることを願っています。
私たちの「つながり」をテーマにした取り組みは、これからも社会貢献の一環として続いてゆきます。食と共に生きることで、みんなでつながり、食の問題を考える機会になることでしょう。