2025年5月、株式会社i-plugが実施した調査によると、2026年卒業予定の就活生の約3割が内定を保持したまま、就職活動を継続していることが分かりました。このデータは最近の就職活動のトレンドを示すものであり、多くの学生が自身のキャリアに対して慎重になっていることが伺えます。
調査によると、26卒学生の82.1%が現在も就職活動を行っていると回答しましたが、これは1月の調査と比べると13.3ポイントの減少です。一方、内定を受けたことで就職活動を終了した学生は13.5ポイント増加しており、活動の終了と内定の受諾が影響し合っています。
さらに、活動を続ける学生が最も選考を進めている企業について尋ねたところ、27.1%が選考過程にあると回答し、内定の通知または承諾を受けた学生は全体の32.9%でした。これは、約3人に1人が内定を持ちながらも新しい機会を模索していることを示しています。特に、就職活動の希望終了時期を尋ねた結果、6月末までに終えたいと考えている学生が34.5%にのぼることが分かりました。
就職活動が進む中、学生たちが今後何に打ち込みたいかを問うと、66.6%が「趣味」と答え、56.5%が「研究や論文制作」、40.5%が「資格取得や学校以外の勉強」を選択しました。これは、学業や自己成長に対する意識の高まりを示しています。
また、インターンシップの参加状況も調査され、参加した企業の選考に進んでいる学生は回りの50.4%に達しました。選考に進んだ理由として最も多かったのは「インターンシップ参加後に特別選考の案内があったから」であり、47.5%の学生が回答しています。このことから、インターンシップが企業の選考への重要な手段となっていることが分かります。
一方、選考に参加しなかった理由としては、35.7%の学生が「自身の就活の軸や志望業界が変わったから」と述べるなど、早期の活動が自己分析に繋がっていることも明らかになりました。インターンシップを通じて志望度が変化している学生が多い一方で、志望度が低下したと感じている学生は、以前に比べて約15.5ポイント減少したとのこと。このことは、インターンシップへの参加が学生の志望度にポジティブな影響を与えていることを示唆しています。
今回の調査結果は、2026年卒の学生たちがどのように就職活動を捉え、どのような価値観を持っているかを浮き彫りにしています。新卒オファー型就活サービス「OfferBox」は、こうした学生の意識を受けて、マッチングの精度を高める努力を続けており、今後の採用市場にも影響を与えることでしょう。
調査概要
- - 調査対象: 2026年卒業予定の学生 (OfferBox登録者)
- - 調査期間: 2025年5月12日〜5月15日
- - 有効回答数: 563件
この調査は、上記以外にも2025年卒や2024年卒を対象に実施され、継続的に行われていることも注目すべき点です。