未来の住まいを提案する「ルービー」
東急株式会社が提供する個室シェアサービス「ルービー」は、部屋(room)と趣味(hobby)を組み合わせた新しい形のサービスです。趣味の空間を気軽に利用できるように、スマートフォンから予約が可能で、従量課金制で柔軟に使えるのが特徴です。2024年1月には新しく目黒線不動前駅近辺に「ルービー不動前」がオープンする予定で、都市部の未活用地の活用を目指しています。
その一方で、東急は株式会社LIFULLのグループ企業であるLIFULL ArchiTechと共に、災害時にも活用できるインスタントハウスの新型モデル「ローラー」を開発しました。この「ローラー」は車輪付きで移動も簡単、設置も容易です。災害時に必要な避難所や仮設住宅としても即座に利用できるため、地域住民の安全を守る新たなインフラとして注目されています。
高さ調整機能と柔軟な設置性
新型「ローラー」は、承認済みの特許製品で、設置の際の高さ調整機能と土台が分解可能な構造を取り入れています。これにより従来のインスタントハウスの課題であった設置の難しさが解消され、斜面地や凹凸の地形でも問題なく設置が可能です。災害が発生した際に迅速に移設できる点は、現代の都市生活において非常に重要です。
ルービーあざみ野ネクサス
2025年11月25日にオープン予定の「ルービーあざみ野ネクサス」は、音楽スタジオとして平常時は利用でき、災害時には地域住民に開放され避難所としても機能します。この複合的な利用により、都市部における分散型防災拠点としての役割も期待されています。ここには防災キットが常備され、地域住民の安全を確保するための意識が高められています。
社会課題の解決に向けた取り組み
東急は「ルービー」やインスタントハウスの導入を通じて、都市の未活用地の利活用や防災力の向上に取り組んでいます。無法投棄や社会的な課題を解決するため、効率的な空間利用を目指し、新たなライフスタイルの提案を行っています。漠然とした住まいの概念から、特定のニーズに応える効率的な空間へのシフトが進んでいるのです。
このような柔軟な住まいの確保が進むことで、災害時でも住民の生活が守られる社会が築かれることが期待されています。
まとめ
「ルービー」と新型インスタントハウス「ローラー」の共同開発は、単なる技術革新に留まらず、災害時の対応力を高めるための重要なステップです。東急とLIFULLの取り組みは、今後の地域づくりや防災対策の新たなビジョンを示しています。事業の進展に注目が集まります。