菊本忠男氏の受賞
2025-01-22 16:03:16

菊本忠男氏、米国MIDI協会から生涯功労賞を受賞

音楽業界の重鎮、菊本忠男氏がMIDI生涯功労賞を受賞



音楽テクノロジーの分野において、重要な役割を果たしてきた菊本忠男氏が、この度米国MIDI Associationより「MIDI Lifetime Achievement Award(MIDI生涯功労賞)」を授与されることとなりました。この表彰は、音楽制作におけるMIDI規格の確立とその普及に絶大な影響を与えた菊本氏の業績を称えるものです

表彰式は、2025年1月21日から25日までアナハイムで開催される全米NAMMショーの会場内で行われる予定です。菊本氏の代理として、現在ローランドのCloud Business事業本部の部長を務めるポール・マッケイブ氏が同賞を受け取ることになっています。

菊本忠男氏の業績



菊本氏は1977年から2009年にかけて、ローランドにてさまざまな役職を歴任。代表取締役社長や技術部門の専務取締役として、同社の研究開発を牽引しました。特に、1980年に登場したリズムマシン「TR-808」や、1983年の「TR-909」の開発において重要な役割を果たし、それらの機器は後のヒップホップやテクノなどの音楽ジャンルに多大な影響を与えました。

MIDI規格の重要性



MIDIは、1983年にローランドの社長である梯郁太郎氏らによって制定された、電子楽器間で演奏データを転送・共有するための共通プロトコルです。この規格の登場により、音楽制作は一変し、多くのミュージシャンやプロデューサーに新たな創造の可能性を提供しました。菊本氏自身も、初期のMIDI仕様設計において、演奏の「テンポ」や「スタート」、「ストップ」といったメッセージを追加する提案を行い、現在の音楽制作において不可欠な要素を形作りました。

最新の電子楽器開発



菊本氏は、デジタル技術を駆使して「V-Piano」、「V-Synth」、「V-Guitar」といった革新的な電子楽器を開発し続けました。これらの製品は、従来の音楽表現を超えた新たな可能性を切り開き、今日の音楽シーンにおいてもその影響を色濃く残しています。

ローランドの展望



ローランドの現代表取締役社長、蓑輪雅弘氏は、菊本氏の受賞について「技術革新と創造性はローランドの研究開発の核心であり、これからも音楽の未来を切り開いていく」とコメントしました。菊本氏の功績が今後の音楽とテクノロジーの発展にどれほど重要であるかを示す良い機会となるでしょう。

この受賞は、音楽を愛するすべての人々にとって、大きな喜びと希望をもたらす出来事です。菊本氏の貢献がこれからの世代にも受け継がれ、さらに音楽の進化を促すことを期待しています。


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