島根県海士町が導入する新しいロイヤリティプログラム
島根県隠岐郡の海士町が、LINEミニアプリを利用した「ミッション型ロイヤルティプログラム」を導入しました。これは、株式会社SP EXPERT’Sが開発したプログラムで、海士町のアンバサダープログラム『miniama』と連携しています。今から約20年前、海士町は深刻な少子高齢化と過疎化に直面し、多額の借金に苦しんでいました。しかし、町を救うために当時の町長、山内氏が立ち上がり、数々の改革に取り組んだ結果、見事なリブランディングを実現しました。
海士町の変わりゆく姿
現在、海士町は若者の移住が進み、行政DXの先駆者として全国的にも注目されています。地域を守るために新たに取り組むのが、LINEミニアプリを活用したロイヤリティプログラムです。このプログラムは、海士町とその関係人口(オフィシャルアンバサダー)を増やすことを目指しています。参加者は、プログラム内のミッションを遂行することで「あまポイント」を得ることができ、貯まったポイントは地元の地域通貨(ハーン)と交換したり、海士町の海に寄付したりすることが可能です。
地域に密着したミッションの設計
この『miniama』プログラムには、参加者が実際に海士町を訪れることで完遂できるミッションが用意されています。例えば、「かめだ商店で豆腐を購入」や「岡村鮮魚店で釣竿をレンタル」といった、地域ならではの体験が盛り込まれています。これにより、参加者は自然と地域の文化や歴史に触れることができる仕組みが整っており、地元のファンを増やすことを目指しています。
新しい地方創生のアプローチ
SP EXPERT’Sの提供するこの「ミッション型ロイヤルティプログラム」は、企業や様々な自治体の問題解決に寄与する新たな解決策です。日常的に利用されるLINEのプラットフォームを通じて、企業や自治体が生活者と親密な関係を築く手助けをしています。この仕組みにより、参加者は楽しみながら、ブランドや地域へのロイヤルティを深めることができます。
LINEミニアプリの特長
このプログラムの中心となるLINEミニアプリは、店舗や企業が自社サービスをLINE上で提供できる新しいアプリの形式です。利用者は特別なダウンロードや会員登録をせずに、会員証やモバイルオーダー、予約受付などを利用できるため、利便性が高まっています。また、LINE公式アカウントとの連携により、顧客とのコミュニケーションをスムーズに図ることができ、取得した属性情報や行動データをもとに効果的な販促活動が行いやすくなります。
海士町の未来に向けて
海士町は、人々が集まり、新たな挑戦を続ける場所に成長しています。「大人の島留学制度」などの独自の取り組みを通じて、年間約200人の若者が新しいスタートを切るために海士町に集まっています。この「ないものはない」というスローガンを掲げ、多様な分野での挑戦を続けている海士町の姿勢は、他の地域にとっても新しいヒントとなることでしょう。
詳細については、公式ウェブサイトやアンバサダープログラムのページをご覧ください。