イトーキ、新たに社内クラブ活動を支援する助成金制度を導入

イトーキ、新たな助成金制度を導入

株式会社イトーキは、東京都中央区を本社とする企業で、1890年に創業以来、「働く」をデザインすることをミッションとしてきました。同社は、社員の自主的なクラブ・サークル活動を支援するため、新たな助成金制度を導入しました。この制度は2024年8月1日から運用を開始され、社内コミュニケーションを活性化させることを目的としています。

背景と目的

近年、日本全体で深刻な人手不足が問題とされています。このような中、イトーキは従業員のエンゲージメントを経営の重要な指標として掲げており、コミュニケーションの強化を図る施策を実施してきました。2023年度には、従業員が会社に対して抱く「誇り」や「魅力」のスコアが前年比で10ポイント以上向上し、制度の効果が表れてきています。今回導入されるクラブ・サークル活動の助成金制度は、さらなるエンゲージメントの向上と社内のコミュニケーションの活性化を促進するものでです。

新制度の内容

従来、イトーキでは社員が自主的に様々なクラブ・サークルの活動を行っていましたが、コロナ禍により活動が縮小されている団体が増加しました。また、多様なバックグラウンドを持つ従業員同士の交流を求める声も増え、これに応える形で新しい助成金制度が設けられました。

新たなクラブ活動に対しては、条件を満たせば年間最大200万円を支給し、サークル活動については、所属する個人に対して年間3,000円の助成が用意されています。これにより、社内のダイバーシティ、エクイティ＆インクルージョン（DE&I）の観点から、従業員同士の交流を深め、人的資本の強化につなげていく狙いがあります。

イトーキの企業理念と今後の展望

イトーキは、オフィス空間のデザインや働き方のコンサルティングに加え、在宅での仕事や家庭学習用の家具、公共施設の設備なども手掛けています。特に近年はエンゲージメントを経営指標の一部として重視し、オフィス環境への投資やDE&Iの推進に注力しています。さらに、環境に配慮した持続可能な製品の開発や資源循環の促進にも貢献しています。

同社は『人も活き活き、地球も生き生き』する社会を実現するため、今後も様々な取り組みを続けていく方針です。新たな助成金制度の導入を機に、社内のコミュニケーションがより活発化し、従業員同士の絆が深まることが期待されています。イトーキの挑戦が、企業文化の向上につながり、さらには社会全体にも良い影響を与えることを願っています。