NanoFrontierがJ-StarXプログラムに採択される
NanoFrontier株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:井上誠也)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する海外起業家育成プログラム「J-StarX Local to Global Success」に選ばれたことを発表しました。このプログラムは、国内のスタートアップ企業が国際市場での成長を目指すためのもので、事業戦略の向上、海外パートナーとの連携、現地の規制や商習慣を理解する支援を行います。NanoFrontierは、大学発のディープテクノロジーを持つ企業として、このプログラムを通じて国際的な展開を強化していきます。
J-StarXプログラム採択の背景
NanoFrontierは、2025年4月に東北大学から設立されたディープテック企業で、主に有機ナノ粒子技術を中心に事業を展開しています。これは、30年以上にわたる大学の研究成果を基にしており、これまで研究室内でのみ行われていた技術を産業に応用できる形に進化させています。
特に注目しているのは、PFAS(有機フッ素化合物)の検出技術です。同社は、水に簡単に試薬を加えることでPFASの存在を迅速に可視化できる試薬を開発しました。この技術は、大型装置や専門的な技術を必要とせず、即時結果を得ることができるため、世界中の企業から注目されています。
現在、アメリカではPFAS防止に向けた法規制が強化を続けており、これに伴い水質モニタリングの需要が急増しています。NanoFrontierは、この市場を最優先ターゲットとして重視し、プログラムに参加する運びとなりました。
今後の取り組み
J-StarXプログラムに参加することで、NanoFrontierは米国市場への本格的な事業化を最優先戦略として進めていきます。具体的な施策としては、以下のいくつかの項目が挙げられます。
- - アメリカでの実証実験(PoC)を行う
- - 自治体や水処理事業者、環境コンサルタントとの顧客検証を実施
- - 現地の販売・流通パートナーを構築
- - アメリカの規制や認証(EPA基準など)への適合を目指す
これらの取り組みを通じて、北米市場での早期商用化を目指します。同時に、台湾などのアジア市場への展開も進め、米国をハブとしたグローバルビジネス基盤を築いていく計画です。
長期的には、PFAS検出技術に加え、環境監視材料やエネルギー材料、液浸冷却用途など、幅広い分野で有機ナノ粒子技術の横展開を進めていきます。また、国際共同研究や技術ライセンス、現地生産体制の確立を通じて、持続可能な事業運営および国際的な技術標準の確立を図ります。
代表のコメント
「今回のプログラムへの採択は、当社の技術を世界市場、特にPFASに関する規制が厳しくなっている米国市場に本格展開するための大きな転換点だと考えています。私たちは、PFAS検出をはじめとする有機ナノ粒子技術を活用し、世界の環境問題に寄与していく所存です。」と代表の井上誠也は述べています。
J-StarXプログラムについて
J-StarXプログラムは、ジェトロが行う海外起業家育成プログラムであり、日本のスタートアップがグローバルに展開するための支援を行っています。これは、技術やビジネスを世界市場で成功させるための重要な橋渡しをします。
会社概要
- - 会社名: NanoFrontier株式会社
- - 代表者: 井上誠也
- - 所在地: 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1、東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
- - 設立: 2025年4月7日
- - 事業内容:
- 有機ナノ粒子技術を用いた試薬や機能性材料の研究開発、製造及び販売
- 有機ナノ粒子の製造受託及び関連技術の提供
- 技術ライセンス及びコンサルティングサービスの提供
公式ウェブサイト:
NanoFrontier