株式会社Thinkerが実用化技術賞を受賞
2023年9月4日、株式会社Thinkerが開発した次世代型ロボットハンド「Think Hand F」が第30回日本ロボット学会において「実用化技術賞」を受賞しました。この賞は、実用的な応用や製品化が期待されるロボット技術を称えるもので、特に新しいビジョンを持った技術に対する評価が与えられます。
「Think Hand F」とは?
「Think Hand F」は、高度なセンサー技術「インテリジェントフィンガー」を備えたロボットハンドです。この技術により、従来のロボットハンドでは困難だった不定形物や複雑な形状の物体を掴むことが可能になりました。柔軟な関節を持つことで、対象物を手探りしながらも精巧に扱うことができるのが特長です。
この技術により、製造現場をはじめとする様々な産業での自動化が加速し、作業コストの削減にも寄与することが期待されています。また、「Think Hand F」は、家庭でも手軽に使えるロボットの実現を目指す企業のビジョンを体現しており、今後の発展が楽しみです。
受賞の背景
今回の受賞について、株式会社Thinkerの取締役である小山佳祐氏は次のようにコメントしました。「若い企業である私たちがこのような高い評価をいただけたのは、日頃の支援と製品開発に関わったメンバーのおかげです。引き続き、社会に役立つ新しいロボット技術の実用化を目指し、挑戦していきたいです。」
このコメントからも、企業の強い意気込みと社会貢献への姿勢が伺えます。
「インテリジェントフィンガー」の技術
「Think Hand F」に搭載されたインテリジェントフィンガーは、Thinkerが独自に開発した高精度センシング技術です。この技術は、「近接覚センサー」と呼ばれるもので、物体の形状を正確に把握する能力を持っています。3次元の変位計測を行いながら、柔らかいタッチで対象物を扱うことができます。これにより、ロボットハンドはより自然な動きで物体にアプローチし、多様な作業が可能となります。
今後の展望
Thinkerは、今後もロボット技術を一般に普及させるための開発に積極的に取り組むとしています。「ロボットハンドの民主化」を進め、多くの産業現場に影響を与えることを目標に、新たな製品を市場に送り出す予定です。
また、同社は産業用ロボットの未来を見据え、柔軟な運用が求められる環境に対応できる技術の開発を続けていきます。これにより、人とロボットの新しい協業の形が生まれるでしょう。
会社概要とコンタクト
株式会社Thinkerは、2022年に大阪で設立されたばかりの企業です。人とロボットが協力して進化する社会を目指し、自ら考え、判断するロボットハンドの開発に挑んでいます。 詳細やお問い合わせは公式ウェブサイト(
Thinker公式サイト)をご覧ください。