無人探査機の実証事業
2025-07-17 11:30:08

内閣府の自律型無人探査機実証事業採択に4社が貢献

自律型無人探査機の実証事業に採択された4社の挑戦



内閣府が公募した「自律型無人探査機(AUV)利用実証事業」において、沖電気工業(OKI)、東洋エンジニアリング(TOYO)、日鉄エンジニアリング(NSE)、株式会社FullDepthの4社が共同で提案した「自律型海洋無人機・無人潜水機を用いた利用実証事業」が採択されました。この事業は、洋上風力発電施設の維持管理に焦点を当てており、未来の海洋ロボティクスの社会実装を目指しています。

洋上風力発電の将来と課題



再生可能エネルギーの重要性が高まる中、政府は2030年までに洋上風力発電の発電量を10GWに、さらに2040年までには30~45GWに増やす目標を設定しています。この急速な発展には、海上や水中での作業が不可欠ですが、作業の安全性、ダイバー不足、点検保守のコストアップといった問題が懸念されています。自律型無人探査機(AUV)の導入によって、これらの課題が解決される可能性が高まってきています。

実証事業の概要と期待される成果



今回の実証事業では、AUVとASV(自律型海洋無人機)、ROV(遠隔操作型無人潜水機)を使用して、洋上風力発電の維持管理のための水中点検作業の自動化を目指します。特に、執筆時点での技術的な課題を整理し、データ駆動型の維持管理モデルを構築することが狙いです。

実証試験の内容



実証試験は、海上で行われ、観測対象としてOKIが所有する固定式計測バージ「SEATEC NEO」の係留ラインが使用されます。この試験の目的は、自律航行するAUVによって水中データを無人で取得する技術の有効性を検証することです。このデータは、将来的なAUVの導入に向けた重要な情報となり、技術的な課題の抽出と解決に役立つでしょう。

4社の役割と共同体制



本事業では4社の強みを生かした共同体制が組まれています。OKIは強固なインフラ技術をもとに、自律型無人探査機の導入に関する知見を提供。TOYOはプロジェクトマネジメントで全体の取り纏めを行い、NSEは洋上風力発電設備の設計・施工の実績を基にした実行力を発揮します。FullDepthは、ASVとROVを用いた点検技術に特化し、実証を進めていきます。

この共同事業を通じて、AUVの社会実装に向けたロードマップを作成し、安全性と効率性を兼ね備えた洋上風力発電の未来を切り開いていくとのこと。今後の展開に注目が集まります。

まとめ



内閣府が認めた4社による自律型無人探査機の利用実証事業は、再生可能エネルギーの未来に向けた重要な一歩です。技術革新が進む中で、成長を見せる洋上風力発電業界において、新たな取り組みが深化することを期待しています。詳細については、内閣府の公式サイトも参考にしてください。


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会社情報

会社名
沖電気工業株式会社
住所
東京都港区虎ノ門1-7-12
電話番号
03-3501-3111

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