神戸市の地域課題を解決する新機軸「mairu tech」
株式会社mairu techが神戸市の地域課題解決プロジェクト「Urban Innovation KOBE」に採択されました。このプロジェクトは、神戸市が抱える地域及び行政の課題に対して、スタートアップ企業と市職員が協力し、より良い解決策を提供することを目指しています。今年度の取り組みとして、特に注目される「福祉タクシー」と「民間救急」の予約がスムーズに行えるシステムが導入される予定です。
Urban Innovation KOBEとは?
「Urban Innovation KOBE」は、神戸市が地域独自の課題に立ち向かうために設立されたプロジェクトです。2019年からは、全国的な課題解決を視野に入れた「Urban Innovation Japan」としても展開されており、すでに22の自治体が参加しています。このプラットフォームを利用することによって、地域の問題がスタートアップのアイデアを通じて解決される機会が増えています。
神戸市が直面する数多くの課題の中には、移動の必要がある人々にとっての交通手段の不足が含まれています。その解決策として、mairu techが開発したシステムが期待されています。
mairuとは?
「mairu」は、福祉タクシーや民間救急が簡単に探せるオンラインシステムを提供しています。身体に障がいを持つ方々にとって、移動手段は非常に重要ですが、現行の福祉タクシー業界では、情報の不統一性が問題となっていました。このため、適切な事業者を見つけることが非常に困難でした。
その点、mairuでは、利用者が求める条件—目的地や需要に応じた器具、利用時間など—を入力することで、スムーズにサービスを予約できます。このシステムが限られた移動手段を持つ人々にとって、大いに役立つことを目指しています。
今後の展望
mairu techは、神戸市消防局から指摘されている救急体制の改善に取り組む準備を進めています。救急車の無駄な124番通報を減少させるためには、移動に支障のある人たちには確実なサービスを提供する必要があります。mairuの機能に対する期待も高まっており、今後は多数の事業者と利用者を巻き込んだ実証実験を9月から実施予定です。
この取り組みにより、mairuが提供するサービスの利便性が向上し、地域のニーズに合わせた展開が期待されています。
市の意見・期待
神戸市消防局の救急課も、mairuの導入を非常に期待しているとコメントされています。「移動困難者が病院に行く際、適切な事業者を紹介する仕組みが不可欠であり、mairuにはその機能が備わっている」とのことです。また、UIK運営事務局の松村さんは、このプロジェクトが全国的な課題の解決に寄与することを強く願っています。
mairuの代表取締役である大村慧氏は「今回の取り組みを通じて、多くの人にmairuを体験してもらいたい」と述べており、今後の展開に意欲を示しています。
会社概要
神戸市の「あらゆる人が望む場所に簡単に移動できる」社会づくりに向けて、mairu techの挑戦は始まったばかりです。今後の成長が楽しみです。