廃棄物から水素エネルギーを生み出し、サーキュラーエコノミーを実現!BIOTECHWORKS-H2が大阪オフィスを開設
東京とシリコンバレーに拠点を置く、廃棄物管理とエネルギー革命を目指すグローバルスタートアップ企業、株式会社BIOTECHWORKS-H2が、2024年6月12日に大阪オフィスを開設しました。
同社は、2025年開催の大阪・関西万博への出展を見据え、大阪オフィスを実証実験の拠点として活用していく方針です。
大阪・関西万博では、「咲州テック・ラボ・プログラム」に採択されており、咲洲エリアでの実証実験を通じて技術検証を進め、サービスの事業化を目指します。
BIOTECHWORKS-H2は、アパレルだけでなく有機廃棄物全般をクリーンな水素エネルギーにケミカルリサイクルするシステムを開発しています。
このシステムは、アメリカにあるプラント会社との契約に基づいており、廃棄物を燃焼させることなくガス化することで、有機廃棄物の99%以上を再生可能エネルギーに変換することが可能です。
すでに概念実証も完了しており、繊維製品からは廃棄物量の6~7%、食品残渣からは7~8%の水素化が実現できることを確認しています。
さらに、エネルギー化ができない廃棄物(スラグ)も、鉄くずやアスファルト、建築資材などに有効活用することで、廃棄物をゼロにすることを目指しています。
プラントで発生した混合ガスは水素(H2)と二酸化炭素(CO2)に分けられ、水素は燃料電池や水素コージェネレーション等で再生可能エネルギーとして発電に使用されます。二酸化炭素は排出することなく、炭酸飲料用として企業に提供される予定です。
BIOTECHWORKS-H2は、2025年の日本とマレーシアでのプラント建設を目指し、2030年までに「全てのゴミが資源になり、廃棄物がゼロになる」時代の構築を目指しています。
BIOTECHWORKS-H2代表取締役 西川明秀氏
西川明秀氏は、2012年からサステナブル素材の開発に取り組んでおり、「将来の地球、未来の子供たちへ」を合言葉に、ファッション業界のカーボンニュートラルの実現、ネットゼロ社会の構築を目指しています。
廃棄物から水素を作り出し、再生可能エネルギーへと導く革新的な技術は、常識を覆すものであり、西川氏はサステナブルイノベーターとして多くの講演やメディア出演を行っています。
地球環境問題の解決へ
BIOTECHWORKS-H2は、「廃棄物=ゴミ」という従来の概念を覆し、廃棄物のあり方を根本的に変えることで、地球環境問題の解決を目指しています。
大阪オフィス開設を機に、大阪・関西万博での実証実験を通じて技術開発を加速させ、サーキュラーエコノミーの実現に向けて更なる前進を遂げていくことが期待されます。