整備工場の実態調査
2025-02-25 11:41:04

整備現場の受入れ状況調査:自動車整備工場の実態に迫る

整備現場の受入れ状況調査:自動車整備工場の実態に迫る



自動車のメンテナンス管理を手掛ける株式会社ナルネットコミュニケーションズが、全国の自動車整備工場2,308件を対象に行ったアンケート結果が発表され、整備士不足や入庫台数の受入れ状況についての新たな実態が浮き彫りになりました。
今回は、その詳細をご紹介しましょう。

アンケート調査の背景と目的


ナルネットコミュニケーションズは、整備現場の状況を把握し、それによって自社が提供できるソリューションを考えるために、整備工場に対する受入れ状況に焦点を当てたアンケートを実施しました。この調査を通じて、自動車整備業界の課題を浮き彫りにし、業界全体の発展に寄与することが目指されています。

入庫台数の受入れ状況


アンケートの結果、「今後、当社からの整備車両の受入れ増加は可能ですか?」という問いに対し、38.1%が「可能」と回答しましたが、一方で35.7%は「不可」と回答しました。この結果から、約1/3の整備工場がすでに受入れのキャパシティを超えていることが判明しました。
特に、「整備士不足」が受入れ台数を増やせない最大の理由となっており、47.3%の工場がこの問題を挙げています。また、20.1%は「業務のキャパシティオーバー」を理由にしていることも注目されます。

整備士数の変化と工場規模の関連性


アンケート内で「整備士の数は増えていますか?」という問いに対して、「増えている」と回答したのはわずか6.4%。多くの工場は「変わらない」(61.0%)や「減っている」(32.6%)という状況です。これにより、大規模な整備工場ほど整備士の数が減少していることが示されています。
また、整備士不足が大きな問題である一方で、最近では、入庫台数が増加してきている現象も見られます。「昨年に比べ入庫台数は増えていますか?」という質問に対し、38.8%が「増えている」と回答しています。この結果からも、整備需要の高まりと整備士不足が同時に進行していることが浮かび上がります。

整備需要の高まりの要因


整備需要が急増する要因として、自動車の販売台数は減少しているものの、自動車保有台数は増加し、平均車齢も伸びています。車齢が上がることで、点検や整備の必要性が高まり、結果的に整備工場への入庫台数が増えているというわけです。

課題と今後の展望


整備工場が直面する主な課題は、やはり人手不足と業務の圧迫。そして、大規模な工場ほどその影響が顕著であることが今回の調査から明らかになりました。ナルネットコミュニケーションズでは、このような課題に対し、さまざまなソリューションを講じていく準備があります。特に、整備士不足によって入庫期間が長期化することを防ぐためのソリューションや、「整備難民」と呼ばれる状況を未然に防ぐための施策が求められます。

まとめ


ナルネットコミュニケーションズは、自動車整備業界のグローバルな課題に対して、今後も継続的に調査を行い、より適切なソリューションを提供していくことで、業界の発展に寄与していく所存です。

自動車整備工場が持つ受入れ能力の向上と、整備士の育成に努めることが、自動車業界全体の発展につながることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ナルネットコミュニケーションズ
住所
愛知県春日井市下市場町5丁目1番地16
電話番号

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