廃棄物を宝物に変える！MiYO ORGANICの画期的なサービスがグッドデザイン賞を受賞

愛知県名古屋市に本社を構える株式会社ミヨオーガニックは、廃棄物をアップサイクルする革新的なサービス「Trash to Treasure（トラッシュトゥトレジャー）」で、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、企業の持続可能な取り組みや社会貢献の重要性をますます高めている昨今、特に注目されるものとなっています。

Trash to Treasureの理念と仕組み

「Trash to Treasure」は、これまで無駄になっていた事業廃棄物を資源として再利用するアップサイクルプラットフォームです。このサービスでは、業種や素材を問わず廃棄物を回収し、適切な工場やデザイナーと連携して新たな商品へと生まれ変わらせる仕組みが採用されています。これにより、廃棄物から新たな価値を生み出し、循環型社会の実現を目指しています。

特に、竹製の歯ブラシやヘアコームといった使用済みのホテルアメニティから、カップやコースター、さらにはレゴブロックに至るまで多様なアイテムが生産されています。さらに、ペットボトルキャップを用いたミニカーの製作プロジェクトも進行中で、地域の小学校や自治体と協力し、環境教育にも貢献しています。

サステナブルなデザインへの挑戦

このサービスが特に評価されたポイントは、単なるエコロジーへの配慮だけではなく、デザイン性と柔軟性を兼ね備えた点にあります。利用者が気軽に参加できる仕組みを構築することで、多くの人々のゴミに対する意識を変えるきっかけを作り出しています。また、ホテルで発生するアメニティや割り箸を回収し、それらを利用した家具や内装材の製作も行っています。

実際に、世界中でSDGsへの関心が高まる中、宿泊業界でも持続可能な取り組みが急務とされています。MiYO ORGANICは、2020年に立ち上げたエシカルブランドとして、プラスチック製アメニティの廃止にも成功し、約30トンのプラスチック削減を実現しました。これにより、環境への負荷を軽減しつつ、より良い宿泊体験を提供しています。

受賞に至るまでの道のり

受賞に至る背景には、既存のサービスの改善や拡充、そして新たなプロジェクトへの挑戦がありました。設計プロセスにおいては、素材や工場のマッチングを大切にし、美しいデザインの製品と持続可能な循環の仕組みを共に創り上げてきました。とりわけ、ザ・リッツ・カールトンホテル福岡様など多くの施設での導入実績が、その信頼性を証明しています。

今後、MiYO ORGANICは業界を超えた素材の最大限の価値を引き出し、資源の循環を促進することで、より魅力的でカーボンニュートラルな未来を目指しています。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、日本を代表するデザイン商品の選定制度であり、様々な企業が参加する世界的な評価として位置づけられています。この賞を受賞することは、優れたデザインの証とも言え、多くの人々にその価値が知られることとなります。MiYO ORGANICの受賞は、持続可能で美しいデザインが手に入ることを示す重要な一歩となりました。