IT・OT・IoTの統合セキュリティを実現する3社協業の幕開け
IT・OT・IoTの統合セキュリティを実現する3社協業の幕開け
2023年、IT業界に衝撃をもたらすニュースが発表されました。ServiceNow Japan、NTTセキュリティホールディングス、そしてクロスポイントソリューションの3社が、IT、OT、IoTを包含する統合セキュリティ領域での協業を開始すると発表しました。この協業は、各社が持つ技術と専門性を結集し、企業における脆弱性管理やセキュリティの運用を皆が直面する課題に対抗するための新しいソリューションを提供することを目指しています。
バックグラウンド
デジタル化が進む現代、企業が管理しなければならない対象は急速に拡大しています。従来のIT資産に加え、工場の設備や制御システム、IoTデバイスにまで及ぶこの範囲は、企業にとってセキュリティの監視と管理がますます重要になっています。また、サイバー攻撃者はAIを使ってその手法を進化させており、従来通りのパッチ適用方式だけでは対応が難しくなっています。顧客データや業務の安全を保証するため、企業は迅速かつ継続的なセキュリティ運用が求められます。このような背景の中、3社は経営リスクを軽減し、より効果的に脆弱性を管理する体制を構築することに合意しました。
3社協業の概要
新たな協業の枠組みは、IT、OT、IoTという異なる領域を一元的にマネジメントすることを目指しています。この協業では、各社が持つ専門知識と技術を統合し、ITからOT、IoTに至るデバイスの脆弱性を一貫して管理するシステムを開発します。具体的には、ServiceNowが提供するAIプラットフォームを活用し、資産とリスク情報をデジタルワークフローにより管理し、即座に対応策を実行できる基盤を作ります。
NTTセキュリティホールディングスは、自社のSOC(Security Operation Center)運用のノウハウを活かし、セキュリティサービスの専門的アドバイザーとして活動を進めます。また、OTセキュリティに関する知見を深め、より包括的なサービスの提供を目指します。クロスポイントソリューションは、SOCの設計と運用に特化しており、常時24時間体制での監視と初期対応の支援を行う重要な役割を担います。
第一弾の取り組み
まずは、Armisを利用した脆弱性管理サービスの具体化に取り組むことが発表されました。これは、業務の影響や資産の重要度に基づいて、脆弱性の検出や優先順位付けを行い、修正作業を支援するものです。このプロセスを通じて、攻撃対象領域の監視と資産の可視化が継続的に行われるため、企業はセキュリティリスクに迅速に対応できるようになります。
今後の展望
2026年にはこの脆弱性管理サービスを本格化させ、段階的にSOC運用を含むトータルマネージドサービスの提供を開始する計画です。製造業や金融業を中心に、国内外の企業に対しても広く訴求していく狙いがあります。3社が協力することで、可視化から対応までを統合したソリューションを実現し、企業のサイバーセキュリティを強化していく方針です。
この取り組みは、今後のIT業界にとって大きな意義を持つものとなるでしょう。セキュリティの強化が求められる中、3社の協力によってより安全なデジタル環境が提供されることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
ServiceNow Japan合同会社
- 住所
- 東京都港区赤坂赤坂1-12-32アーク森ビル
- 電話番号
-
03-4572-9200