立位型陽子線治療
2025-10-06 11:55:47

米国レオ社と住友重機械、立位型陽子線治療システムで協力開始

がん治療の未来を切り開く



住友重機械工業株式会社は、2025年9月に米国のレオ・キャンサー・ケア社との間で、立位型陽子線治療システムに関する技術協力を締結しました。この協力により、両社は画期的ながん治療ソリューションを提供することを目指しています。特に注目されるのが、住友重機械工業が持つ回転ガントリー技術と、レオ社が開発した超電導サイクロトロンを組み合わせて、より効率的な治療システムの実現を図る点です。

立位型陽子線治療の利点



従来の陽子線治療は患者が寝た状態で行われていましたが、今回のシステムでは、患者が立ったり座ったりする姿勢で治療を受けることが可能です。この新しいアプローチには以下のような利点があります:

  • - スペースとコストの削減:立位型の設計により、導入に必要なスペースやコストが大幅に減少します。
  • - 患者の快適性向上:立った姿勢や座った姿勢で治療を受けることで、患者の快適性が増します。
  • - 位置決め精度の向上:新しい技術により、腫瘍の位置を正確に把握し、治療を行うことが可能になります。
  • - 陽子線アーク照射の導入:腫瘍に対してより集中的な照射ができるようになります。

CEOのコメント



レオ社のCEOであるスティーブン・トウ氏は、「住友重機械工業とのパートナーシップは、技術面だけでなく、患者のための重要なステップです。私たちの立位型ソリューションと住友重機械の小型サイクロトロンを組み合わせることで、より多くの人々に恩恵をもたらすことができる陽子線治療を実現します」と述べています。

住友重機械のビジョン



住友重機械工業の産業機器事業部長、日朝俊一氏は、「私たちの目指すのは、直立姿勢での陽子線治療を実現し、これを通じてがん治療の質と量を向上させることです。患者に寄り添った治療法を提供することが私たちの使命です」とコメントしています。

未来を見据えた協力



この技術協力は、単なる技術的な統合にとどまらず、医療の現場で実際に患者様に有益であることが期待されています。協力の成果として、より多くの患者が効果的ながん治療を受けられるようになることが強く望まれます。

今後の進展が、がん治療の新たなスタンダードとなる可能性に期待が高まります。


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会社情報

会社名
住友重機械工業株式会社
住所
東京都品川区大崎2丁目1番1号ThinkParkTower
電話番号

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