慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスとサントリーの新たなリサイクル対策
2023年9月16日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスとサントリー食品インターナショナルが協力して、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生させる「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みを開始しました。このプロジェクトは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップです。
背景と目的
サントリーグループは創業以来、持続可能な社会作りを目指してきました。特にペットボトルに関しては、2030年までに「100%サステナブル化」を掲げています。また、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスも、2023年から「サステイナブルキャンパスプログラム」を立ち上げ、環境問題への取り組みを進めています。
双方の目的意識が一致した今回の取り組みは、リサイクルに対する意識を高め、使用済みペットボトルを資源として循環させることで、持続可能な社会の構築に貢献することを目指しています。
実践知と取り組みの推進
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスは、「実践知」に基づく教育理念を掲げ、学問と社会貢献を結びつけるための活動を展開しています。このような考え方は、先端テクノロジーを活用し、未解決の問題に対する解決策を模索することにもつながります。また、同大学は、社会のニーズに応じた柔軟な学びを推進しており、学生や教員が主体的に関与することで持続可能な地域作りへの貢献を目指しています。
サントリーのリサイクル技術
サントリーは、2012年に国内の清涼飲料業界で初となるリサイクル素材100%のペットボトルを導入しました。さらに、世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発し、CO2の排出を低減する取り組みを進めています。この技術革新により、より効率的なリサイクルが可能になります。
啓発活動の重要性
一方で、ペットボトルの分別が家庭外で十分に行われていないという課題もあります。このため、サントリーは「外でもきれいな分別」を促進するための啓発活動にも力を入れています。例えば、ペットボトル飲料を飲み終えた後のきれいな分別を促すためのTV-CMやWEB動画の制作、小中学校や商業施設での出張授業などが行われています。
将来に向けた目標
サントリーグループは2019年に策定した「プラスチック基本方針」に基づき、2030年までに全てのペットボトルにリサイクル素材または植物由来素材を使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることを目指しています。この取り組みを通じて、より持続可能な社会の実現に向けた活動を引き続き推進していきます。
まとめ
慶應義塾大学とサントリーのリサイクルプロジェクトは、持続可能な未来を見据えた重要な一歩です。両者の協力によって、使用済みペットボトルが新たな資源に生まれ変わることで、環境への負荷を軽減し、地域社会にも貢献できることを期待しています。これからの活動にも注目が集まることでしょう。