中日文化交流の新たな一歩
2024年3月23日、京都市内の京都東急ホテルで開催された「蘭渓道隆禅師来日伝法記念シンポジウム」。このシンポジウムは、中国駐大阪総領事館の主催により,中国仏教協会と大本山建仁寺塔頭西来院の共催で行われました。蘭渓道隆禅師は、日本における禅文化や文学、建築、造園などに多大な影響を与えた臨済宗の僧侶であり、2028年にはその遷化から750周年を迎えます。これを記念する本シンポジウムに、約150名の参加者が集まりました。
参加者の多様性
シンポジウムには、中国の僧侶、日本の仏教関係者に加え、仏教に興味を持つ大学生や経営者も参加。若い世代が禅宗文化に触れる貴重な機会となり、参加者間の真摯な交流が地元文化の未来を築く重要な一歩となることが期待されました。
基調講演とレセプション
基調講演の後には交流会が行われ、中国と日本の僧侶たちだけでなく、大学生や研究者、文化・旅行業関係者、メディアなどが一堂に会し、中日文化の架け橋となる意見交換が行われました。このような場は、両国間の文化理解を深める重要な機会となりました。
薛剣総領事の挨拶
シンポジウムでは、中国駐大阪総領事の薛剣総領事も挨拶を行い、「仏教交流の歴史は中日関係の歴史そのものであり、その普及を通じて両国は発展してきました。特に若い世代にとって、仏教文化や歴史の学びは有益な教育となり、心の成長や悟りにつながる」と語りかけました。彼は、現在の中日関係の様々な問題を克服するためには、文化的理解が不可欠であると強調しました。
また、薛剣総領事は「我々は東洋文化を共有する隣国として、共通の場を持つことが重要であり、仏教の交流を通じてお互いに理解が深まり、相互関係が平和的に発展していくことを願っています」とメッセージを送りました。
このシンポジウムを通じて、未来の中日文化交流の可能性がさらに広がることが期待されています。当イベントは、双方が文化的理解を深める契機となるだけでなく、持続可能な友好関係の構築にも寄与するでしょう。
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