岐阜県高山市でウルバンバ郡長が初来日
令和7年1月17日、岐阜県高山市役所でペルー共和国ウルバンバ郡のロナルド・ベラ・ガジェゴス郡長が初めて日本を訪れ、歓迎式典が執り行われました。ウルバンバ郡との交流は平成23年から始まり、友好都市提携は平成25年に結ばれました。この交流を通じて、両地域は観光や農業などの多様な分野での協力を進めています。
ウルバンバ郡は、南米ペルーに位置し、歴史的なインカ帝国の遺跡が点在する観光名所である「マチュピチュ」を擁する地域です。また、この地区は農業が盛んで、特にトウモロコシが生産されています。
歓迎式に見る交流の賜物
式典には、市長の田中明氏や市議会の議員、市民が参加し、ペルーの国旗を振ってガジェゴス郡長を盛大に迎えました。ガジェゴス郡長は、国際親善特別来賓証を贈呈され、友好関係のさらに強固な構築に向けた意欲を示しました。
田中市長は、「コロナ禍での交流停止中も、ウルバンバ郡との繋がりを大切にしてきた。それがこの度実を結び、郡長が日本に訪れることができた。高山市の美しい雪景色を楽しんでほしい」と述べました。
今後の展望
ガジェゴス郡長も、「ウルバンバ郡と高山市の関係を深めるため、多くの人々と交流し、訪問の体験を伝えたい」と意気込んでいます。今回の訪問を機に、さらなる交流の機会を増やしていく意向が示されています。
その後ガジェゴス郡長は、資源リサイクルセンターを見学し、ゴミの焼却や分別について学ぶ機会を得ました。また、観光団体との意見交換や高山市の古い町並みを散策するなど、充実した滞在を送りました。
今後は、交流研修員の受け入れ再開を含む、更なる交流が進められます。互いの文化や知恵を交流し合うことで、市の発展や世界平和への貢献が期待されます。
友好都市の象徴
岐阜県高山市とウルバンバ郡の友好関係は、地理的距離を越え、友情と文化の架け橋を築いています。高山市が備える観光資源と、ウルバンバ郡が誇る歴史的遺産は、両地域にとって貴重な資源となるでしょう。これからも続く友好の道を期待せずにはいられません。