ユニ・チャームが推進する次世代のための環境講座
ユニ・チャーム株式会社が展開する『手ぶら登園Ⓡ』が、横浜市内で新たな環境教育の取り組みをスタートしました。これは、使用済み紙おむつ(紙パンツ)を水平リサイクルする「RefF(リーフ)」プロジェクトと連携したもので、おむつを通じて子供たちに環境への関心を高めてもらうことを目的としています。
取り組みの背景
ユニ・チャームは2019年に、未使用のパルプと同等の品質を持つ衛生的な「再生パルプ」の製造に成功しました。この技術を基に、2024年から保育園専用の紙おむつ『マミーポコパンツ RefF(リーフ)』を『手ぶら登園Ⓡ』に導入することを決定しました。『手ぶら登園Ⓡ』は、保護者が紙おむつやおしりふきを持参しなくてもよい定額制のサービスで、保育士の負担軽減にも寄与しています。
この取り組みは、横浜市の「にもつ軽がる保育園」事業の一環であり、2024年度から多くの保育園や認定こども園での導入が予定されています。全56園で『手ぶら登園Ⓡ』が導入され、子供たちがどのように環境問題に寄与できるのかを学ぶ機会が増えます。
実施の概要
環境教育講座は、ユニ・チャームの営業企画部に所属する那須紀行氏によって主導されました。2019年10月21日と24日に、それぞれ認定こども園「はらのこ原幼稚園」と横浜市竹之丸保育園において実施され、約100名の園児が参加しました。
この講座では、以下の内容が紹介されました:
- - 紙おむつの素材:紙おむつがどのような素材で作られているかを学び、製造プロセスへの理解を深めました。
- - 実験:高分子吸水材(SAP)がどれくらい水を吸収できるかを体験し、紙おむつの機能を実感しました。
- - リサイクル教育:「RefF」プロジェクトの意義やリサイクルの重要性について学びました。
- - 手作り体験:再生パルプを使用した紙粘土「リサイクレイ」で遊ぶことで、リサイクルの楽しさを感じました。
横浜市の見解
今回の取り組みに関して、横浜市こども青少年局は、保護者の負担を軽減するために保育施設の支援を行っている旨を伝えました。また、「循環型都市への移行」という新たな中期計画の基本方向を掲げており、市全体でリサイクル、協働の取り組みを進めています。
市は、ユニ・チャームの取り組みが両者の目標を達成するものであるとして、今回の環境教育講座の実施を支援しました。参加した園児たちが家庭に帰ってこの学びを伝えることにより、家族全体が環境について考えるきっかけになればと期待しています。
今後の展望
ユニ・チャームは、2024年10月から開設される全56の公立保育園に『マミーポコパンツ RefF(リーフ)』を導入し、さらなる環境教育の展開を計画しています。この取り組みは、横浜市内から全国へ広がり、次世代を担う子供たちが自ら環境を考え、行動するための教育が続けられる予定です。
SDGsへの貢献
この取り組みは、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献しています。特に、すべての人に健康と福祉を提供することや、持続可能な責任ある消費と生産の促進を目指します。ユニ・チャームは今後も、商品やサービスを通じて環境問題や社会課題を解決していく意向を示しています。