日本人と睡眠の関係
2021-03-18 15:55:08
日本人の睡眠事情を探る:健康的な生活リズムへの道
日本人の睡眠事情を探る:健康的な生活リズムへの道
コロナ禍による厳しい生活条件は、日本人の睡眠スタイルに大きな変化をもたらしています。この変化を受け、Emma Sleep Japanのカントリーマネージャーである小原拓郎さんが、睡眠についての重要なポイントを伝授してくれました。
コロナ前後の変化
最近発表された調査によると、コロナ前とコロナ後での睡眠意識は大きく異なっています。以前は、健康を気にする上でのポイントとして睡眠時間の確保や栄養バランスのある食事、適度な運動が重視されていたのに対し、現在はストレス管理や生活リズムの維持に関心が寄せられています。この変化は、生活が変わったことでストレスが増えていることの表れかもしれません。
特に目を引くのは、睡眠時間の変化です。コロナ後、起床時間が全体的に遅く、就寝時間も少し早くなったことが明らかになっています。ただし、「今のマットレスに満足しているか」という質問に対する満足度はわずか14.6%であり、多くの人が適した寝具を見つけられていないことが示されています。さらに、寝具の買い替え意向を持つ人は72%にも関わらず、実際に買い替えた人は少数派です。
正しい睡眠を得るためのポイント
江戸川大学の福田教授によると、日本人は「世界一夜ふかしで睡眠時間が短い」と言われています。多くの日本人が「週末の寝だめ」や「昼寝」に頼る傾向がありますが、これがかえってリズムを崩してしまうとの警告があります。すなわち、週末の寝だめで生じた時差ボケのような状態は、生活の質を低下させる一因となっています。
このようなことを防ぐためには、夜の睡眠時間を増やすことが最優先事項です。具体的には、睡眠の質を高めるためには、「光と体温」が重要な要素となります。
光の重要性
日本の住居は、昼間のように明るい照明が特徴ですが、ブルーライトは体内時計に影響を及ぼします。したがって、寝る前の部屋を暗く、オレンジ色の光にすることが望ましいです。実際、オレンジ色の照明は、体に優しくリラックスを促進します。
体温をコントロール
また、体温の管理も不可欠です。適切な温度のお風呂を利用し、入浴は寝る1時間以上前に済ませることが理想的だとされています。暖かいお湯は体温を一時的に上げますが、肌が冷えることで本来の睡眠を促進します。
ストレスとデジタル機器
調査によれば、ストレスや寝る直前のスマホ使用によって多くの人が寝付きに例外化されています。実に60%以上が何らかの理由で苦しんでいるとのことで、仕事やお金に対する不安も大きな要因です。寝る前にスマホを使用することで脳が活性化し、逆に入眠を妨げてしまうことが指摘されています。
更に、「起床方法」に関する調査では、59.9%の人がスマホのアラームを利用していることがわかりました。寝室でスマホを利用すること自体は悪くありませんが、動画を見たり新着メールを確認することで脳が覚醒してしまうので、注意が必要です。
感じる睡眠不足への理解
不眠は集中力の低下や日常生活において重要な問題を引き起こす可能性があります。意外にも、がんのリスクの増加に気付いていない人も多いため、睡眠が引き起こすリスクについての啓発が求められています。
福田教授は、慢性的な不眠は前頭前野の機能に障害を引き起こすため、自分の眠気にも気づかない状態になる可能性があると指摘しています。特に、高いストレスを抱えている人々は、睡眠時間が短くなりがちで、その経過を自覚しないまま過ごしてしまうことが多いです。
日本人が直面する睡眠問題
日本の成長と高い生活水準の裏には、睡眠不足が深刻な問題として立ち塞がっています。ほとんどの人々が生産性の低下を感じながらも、それが何の影響か理解できていないこともあります。欧米との違いは、この点にも現れているようです。
「睡眠負債」という言葉が広がる中で、単に睡眠時間を長くすることが解決策と誤解されがちです。実際は、安定したリズムを心掛けることが睡眠の質を向上させます。
まとめ
日本の睡眠事情を見直し、今後より良い生活リズムを確立することが求められています。良質なマットレスの選択や、生活環境の調整が重要です。Emma Sleep Japanは、品質の良い製品を通じて日本の睡眠の質の向上に寄与していきたいと考えています。今回の発表を通じて多くの人々が睡眠の重要性を再認識できたことを願っています。
会社情報
- 会社名
-
Emma Sleep Japan合同会社
- 住所
- 東京都中央区京橋2-7-8
- 電話番号
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03-4579-5916