日向子の自己探求を描いた個展「Mirror Play」
2024年12月20日から2025年1月13日まで、東京都渋谷区の渋谷PARCO 4FにあるPARCO MUSEUM TOKYOで、注目の新進アーティスト杉山日向子の個展「Mirror Play」が開催されます。この展示は、彼女の画業における最大の規模となり、20点以上の新作を含む作品が一堂に会見できる貴重な機会です。
杉山日向子は、現代の社会におけるナルシシズムをテーマにしたポートレイトを描くことで知られています。彼女の作品は、ダイナミックで視覚的に引きつけられるものが多く、観る人に自己認識や自己愛について考えさせる力を持っています。本展では、新作絵画を中心に構成された展示が行われ、彼女の今の創造性や感情を観覧者が体感できるよう工夫されています。
自画像を描き続ける理由
杉山は自らのポートレイトを描くことを通じてに自己探求の旅を続けてきました。「私が自画像を描き始めたのは、他人からの容姿についての誹謗中傷に対する反発からだった」と彼女は語ります。その影響を感じつつ、彼女は自分自身を受け入れることが大事だと気づいたと言います。「どんな形であっても、今の自分を受け入れることがキーだ」との思いを持って制作に取り組んでいます。この言葉からは、社会の価値観や期待に対抗しながら、自分自身を強く表現していこうとする意志が感じられます。
展覧会の魅力
「Mirror Play」では、展示される全ての作品が、杉山の内面的な葛藤や情熱を映し出すものです。彼女が描いた作品からは、他者との向き合い方や自分を見つめ直す力を感じることができるでしょう。また、一部の作品は会場での展示販売が行われますし、記念としてシルクスクリーンのエディション作品も発売予定です。これにより、作品を手に入れるチャンスも広がります。
入場は無料で、日程に関しては2024年12月31日と2025年1月1日から2日は休館となるため、来場時は注意が必要です。詳細は公式HPや渋谷PARCOのサイトで確認できます。
杉山日向子の経歴
杉山日向子は1997年に東京都で生まれ、女子美術大学付属高等学校を卒業後、2022年に東京藝術大学美術学部絵画科を卒業しました。その後、彼女はNHK大河ドラマ「麒麟がくる」のメインビジュアルの背景デザインを担当するなど、即戦力として知られるようになりました。これまでの展覧会には、西武渋谷店やWHATCAFEなど、様々な場での個展やグループ展に出演しており、注目のアーティストとしてその名がとどろいています。
この貴重な個展を通じて、杉山日向子がどのように自己を描くことで私たちに何を伝えたいのか、ぜひその眼で体感してみてください。