福岡市の積算業務改革
協栄産業株式会社が福岡市と連携し、積算業務の効率化に向けた実証実験を開始することが発表されました。このプロジェクトは、現在の目視による確認作業をデジタル技術を用いて自動化し、業務のスムーズな運営を図ることが目的です。
背景と目的
福岡市では、年間約400件の建築工事を発注しています。費用算出には、設計図を基にした積算内訳書の確認が欠かせませんが、現行の方法では、数千項目を担当者が目視で確認しており、大変な労力を要します。このプロセスには誤りがつきものですが、それが公共工事の遅延や入札不調を引き起こす可能性があるため、非常に重要な業務と言えます。
そのため、協栄産業はシステムを構築し、福岡市の業務運用に対応した形で積算業務のデジタルシフトを図ることにしました。この実証プロジェクトは、令和7年12月から1年間にわたって行われます。
プロジェクトの主なプラン
実証実験では、積算内訳書の確認の一部を自動化するチェックツールが導入されます。これにより、確認作業が迅速化されることが期待されています。主な検証項目は以下の通りです。
- - 確認作業にかかる時間の削減効果
- - ヒューマンエラーの防止効果
これらの検証を通じて、工事費算出の正確性も向上させることを目指します。
今後のスケジュール
協栄産業は、以下のスケジュールでプロジェクトを進めていく予定です。
- - 令和7年12月: 実証実験の開始
- - 令和8年12月: 最終報告書の提出
このプロジェクトを通じて、協栄産業は地方自治体と協力し、実際の現場から得たデータをもとにしたソリューションの提案へとつなげていく考えです。
協栄産業の概要
協栄産業株式会社は1947年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。代表取締役社長の平澤潤氏が率いる同社は、半導体や電子デバイスなどの販売を行うほか、システムソリューションやアプリケーションの設計開発も手掛けています。公式ウェブサイトは
こちら。
福岡市と協栄産業によるこの新たな挑戦が、積算業務の効率化と公共工事の円滑な進行につながることを期待しています。