山口県岩国市でのドローン撮影と新たな製造ラインの導入
山口製造部を持つシコー株式会社が、2025年7月に岩国市でのドローン撮影を実施することを発表しました。この撮影は、同社の製造工場における新たな省人化ラインの完成を記念して行われます。近年、労働災害ゼロの記録を更新し続けている同社は、その取り組みと成果を多くの人々に知ってもらうことを目的としています。
5000日間の安全な製造現場
山口製造部では、2024年12月に労働災害ゼロの5000日を達成し、地元の岩国市からも表彰を受けました。この実績は、作業環境の安全性向上に努めてきた結果であり、従業員の健康と安全を最優先に考える姿勢が反映されています。また、2025年6月には新たにパレタイザー(自動積み付け機)を導入し、さらなる効率向上を実現しました。
日本唯一の米袋製造工場
山口製造部は、米袋の製造に特化した工場で、日本国内で唯一、印刷、製筒、底貼、梱包・積み付けという4つの工程を一つのインラインにまとめています。この工場の特長は、日本トップクラスの生産性を誇っており、製造速度はなんと100袋/分。原紙から製造された米袋がすべての工程を経て、パレタイザーで積まれるまでの時間はわずか9分です。
消費者に向けたメッセージ
米袋はお米を包む重要な包装容器であり、私たちの食卓を支える存在です。シコーでは、消費者に対して、普段目にするお米の包装がどのように作られているのか、関心を持ってもらうことを目指しています。この取り組みは、日本の人口減少が進む中でも、今後も米袋を作り続けるという強い意志からです。
代表の白石社長の言葉
代表取締役社長の白石忠臣氏は、「包装で創るストレスフリーな世界」というビジョンを掲げており、ドローン撮影を通じて、紙袋という商材について多くの人に知ってもらいたいという思いを語っています。最近実施した福島製造部での撮影では、多くの反響をいただけました。また、歴史のある工場でありながらも、「縁の下の力持ち」として日本の食文化を支えている自負を持っています。安全なモノづくりの継続とともに、効率的な省人化工場を目指し、今回のドローン動画はYouTubeチャンネル「袋屋の動画」で公開予定です。この動画にもぜひご期待いただきたいとのことです。
シコー株式会社について
シコー株式会社は、食品や化学品をはじめとした産業用包装資材を製造・販売しています。大阪を本社に構える同社は、独自の包装技術を駆使して、多様なニーズに応える製品を提供しています。
総じて、山口県岩国市にあるシコーの製造部門の新しい取り組みは、地域貢献はもちろん、日本の農業を支える重要な役割を果たしています。今回のドローン撮影を通じて、より多くの人々にその内容と価値を伝えていくことに期待が高まります。