子どもたちに新たな発見をもたらす「香りの授業」
2026年6月23日、SCENTMATIC株式会社による感性教育プログラム「香りの授業」が福井県若狭町立三方小学校で初めて開催されました。この授業では、46名の4・5年生の児童が、目を閉じて梅の香りに集中し、それをもとに自分だけの物語を創作するという体験をしました。
地域の特産品を通じた学びの場
「香りの授業」は、地域の特産品を通じて子どもたちの故郷への愛着を育むことを目的としています。今年の授業では、町の農林水産課との連携のもと、完熟梅の香りを使用しました。このプログラムは2021年から全国で展開され、これまでに多くの教育機関と連携して実施されてきました。
「梅育(うめいく)」という条例のもと、地域の人々が協力して特産品の梅を盛り上げるための取り組みの一環として、過去に2回は梅の里小学校での開催がありました。今年は、青梅の成熟を待ち、芳醇な香りを放つ完熟梅を選びました。様々な感覚を駆使して香りから想像を膨らませる体験が、子どもたちに新しい気づきを与えました。
プログラムの流れ
授業は以下の流れで進められました:
1. 目を閉じ、香りに集中する。
2. 浮かんだ景色や想いを自由に書き出す。
3. メモから好きな言葉を選び、新しい物語をつくる。
4. 完成した物語をみんなで発表し合う。
東京大学との共同研究に基づく独自の教育プログラム
SCENTMATICは2020年から東京大学大学院の東原和成研究室と共同研究を行っています。本プログラムは、嗅覚と脳活動についての研究結果を生かした内容になっており、従来の教育ではなかなかアプローチできない嗅覚を利用した教育を実現しました。これにより、子どもたちが香りを通じて感性を育む新たな評価方法を提供しています。
児童たちの感想
参加した児童たちは、香りを楽しむこと自体が新鮮だったと語りました。ある児童は、香りをかいだ瞬間に風の音やコスモスの花が思い浮かび、心がリラックスしたと述べています。また、別の児童は、シャトルランでの思い出を物語に仕立て上げ、発表時にはクラスメートから笑いを取りました。
地域への愛着を深める体験
若狭町農林水産課の職員も、この貴重な体験が子どもたちの記憶に残り、成長する過程で故郷の香りへの愛着を持ち続けてくれることを願っています。来年度にも再度若狭町での授業の開催を楽しみにしていると言います。地域の特産品を生かしたユニークな教育プログラムは、今後も多くの子どもたちに新しい気づきを与えてくれることでしょう。
会社の紹介
SCENTMATIC株式会社は、香りを言語化するAI「KAORIUM」を通じて、新たな香り体験を創出する企業です。嗅覚のデジタライゼーションを進め、様々なビジネスシーンで活用できる技術を提供しています。KAORIUMは世界的なデザイン賞でも受賞歴があります。
このようなユニークな授業が今後も続いていくことで、地域社会とともに成長していく子どもたちの姿が楽しみです。