介護を超えた備えの重要性を考えるシンポジウム
2025年7月22日、東京大学近くのHASEKO-KUMA HALLにて、介護の備えだけでなく、資産や住まいの管理についても考えるシンポジウム『介護の備えだけで十分ですか?資産・住まい管理も一体的に解決する ALP』が開催されます。このイベントは、東京大学の高齢者社会総合研究機構(IOG)が主催し、健康的かつ自律した人生を送るための新たな支援システムの構築を目指しています。
背景と目的
急速な高齢化が進む日本では、私たちの生活において、「先送り」や「バイパス」が常態化していることが懸念されています。また、人生100年時代に入り、信頼できる相談先が不足する中、介護が必要になってからの対応では手遅れになることが多く見受けられます。そのため、資産や住まいの管理、介護といった重要なライフプランニングを、本人が自ら選択できるための環境整備が求められています。
今回のシンポジウムは、そのための活動を広め、共感を得る仲間を増やすことを目的に企画されました。「ALP(Advance Life Planning)」という概念は、将来のライフプランを本人が主体的に設計していくことを目指しており、そのための定期的な意思決定プロセスを導入するものです。
プログラム内容
シンポジウムでは、以下のプログラムが用意されています。
- 開会挨拶: 樋口範雄(東京大学名誉教授)
- 基調講演: 蒲原基道(日本社会事業大学社会福祉研修センター客員教授)による『日本の高齢化と地域包括ケアシステムの必要性』
- 活動報告: ALP調査研究の狙いや昨年度の実態調査結果を報告するセッション
- セッション1: 終身サポートに関連した金融の準備について議論
- セッション2: 人生後半の住まいや介護の準備をテーマにパネルディスカッション
また、シンポジウム終了後には名刺交換会や懇談会も予定されており、参加者同士の交流が図れます。
参加方法
このシンポジウムへの参加は無料で、会場参加は130名、オンライン参加は500名まで受け付けています。参加希望者は、事前に登録フォームからの申し込みが必要で、締切は2025年7月17日です。
高齢社会への対応を意識し、自律した人生を送るための具体策を一緒に考える貴重な機会となることでしょう。ぜひ多くの方々の参加をお待ちしています。
本件に関する問い合わせは、メールにて事務局までご連絡ください。