株式会社ニレコが新たな分析デモルームを開設
東京都八王子市に本社を構える株式会社ニレコは、2025年7月に新たな分析デモルームを設立しました。このデモルームには、LIBS(Laser-Induced Breakdown Spectroscopy)やXRF(X-ray Fluorescence)といった最先端の元素分析装置や、固体・液体用の近赤外分析装置が揃っており、企業や研究機関に向けた新しい分析ソリューションを提供します。
デモルーム設立の背景
デモルームの設立は、2024年10月に取り扱いを開始したBowman社製品に対する顧客の要望を受けてのものです。「実機でサンプルを評価したい」という声が多数寄せられたことから、ニレコはそれに応える形で新たな施設の設置を決定しました。このデモルームでは、ニレコの取り扱うSciAps社製ハンドヘルド型計測器や、近赤外分析装置も揃っており、様々な分野での分析要望に応えることが可能になります。
分析デモルームの機器と利用方法
このデモルームには、半導体パッケージ基板やプリント基板、電子部品、めっきなどの薄膜品質検査や、工業、資源、材料、食品分野における成分分析に最適な測定機器が設置されています。顧客は、実機を目の前にして測定装置を評価することで、導入を検討する際の助けとなるでしょう。
さらに、ニレコではオンラインでのリモートデモにもよう対応しているため、遠方にいる顧客も簡単に装置の操作を確認したり、測定状況をリアルタイムで把握したりすることができます。これにより、お客様の分析業務の効率化が図られ、装置導入時の使用感を把握するためのニーズにも応えられるようになっています。
多様な分析ニーズにお応えするために
近年、分析ニーズは多様化しています。ニレコは、この変化に対処するため、デモルームの新設と最新の分析技術を導入しました。Bowman社製のXRF薄膜測定装置やSciAps社製の蛍光X線分析計、レーザー誘起ブレークダウン分光分析計も設置され、薄膜測定、元素分析、成分分析などを幅広くサポートします。
デモルームでは、専用のスペースで顧客自身が測定状況や機器操作を実際に確認できるため、装置の導入に向けた検討時間を大幅に短縮できます。さらに、顧客からのサンプルを当社に送付し、リモートデモとしてリアルタイムでの測定も可能です。
今後の展望
今回の新たなデモルーム設立を通じて、ニレコは幅広いユーザーのニーズに応えるだけでなく、装置導入の課題解決を目指します。また、鉄鋼や非鉄金属産業、金属スクラップ業界向けの分析装置の普及にも力を入れており、2025年12月末まで、デモルームに設置されたSciAps社の携帯型XRF分析装置「XRFX-200 Alloy Analyzer」を特別価格で提供するキャンペーンも実施しています。
このように、ニレコは最新技術を通じて、顧客のニーズに応えることを目指し、持続的な成長を支えています。今後も、分析業務の進化に寄与し続けることでしょう。