田んぼの生き物観察会が大盛況!
6月28日(土)、葛飾区郷土と天文の博物館の前に広がる田んぼで、生き物観察会が開催されました。このイベントは、単なる生き物観察にとどまらず、地元の田んぼの歴史や環境、生き物の生態を学ぶことを目的としており、参加した子どもたちは自然の大切さを体感する貴重な機会を得ました。
観察会の目的とテーマ
イベントの主旨は3つのテーマに基づいていました。
1.
田んぼの歴史を知る - 地域の文化を伝え、現在も稲作が行われている意味を学ぶ。
2.
生き物が住みやすい環境の重要性 - 都会にありながらも豊かな生態系が成り立つ田んぼの価値を理解する。
3.
自然環境の保護 - かつて葛飾区に存在した田んぼの環境を未来へ残すため、生き物についての知識を深める。
このような背景のもと、参加者たちは田んぼや水路の中に入り、実際に生き物を捕まえる瞬間を体験しました。
参加者の声
参加した子どもたちの反応はとてもポジティブでした。「思っていたより大きな生き物が捕まえられてびっくりした!」という感想が多く、探検の興奮が伝わってきました。また、過去に田んぼに入った経験がある子は、外来種であるザリガニの知識も持っており、外来種の駆除に対する興味も示していました。
他の参加者は「今日は初めての経験ばかりで、すごく楽しかった。来年もあればぜひ参加したい!」と、また来年の開催に期待を寄せていました。このような前向きなコメントが多く聞かれる中、参加者同士の交流も生まれ、自然体験の大切さが再確認されました。
畑のサポーターとしての役割
博物館では「田んぼサポーター」と呼ばれるボランティアも募集中です。田んぼでの農業体験活動を通じて、子どもたちに自然との触れ合いを提供しています。作物の育成はもちろん、竹細工や豆汁の製作、ザリガニ釣りなど、様々な活動が含まれています。これにより、都市生活の中でも豊かな自然を感じながら学べる場を提供しているのです。
今後の展望
生き物観察会は1998年から開催されており、今年度より一般公募形式での実施が再開されました。コロナの影響で実施できない年もあったものの、今年は40名以上の応募があり、大盛況でした。今後も多くの方に参加していただきたいと願っています。自然環境の保護と教育の重要性を伝えていくこのイベントは、葛飾区の未来を育む一環となることでしょう。学びと楽しみが融合した貴重な体験が、今後も地域の中で多くの方に広がっていくことを期待しています。