龍谷大学先端理工学部の「科学技術計算・演習」では、プログラミング学習・教育プラットフォーム『TechFUL キャンパス』が導入されています。この講義を担当する奥健太先生は、同講義における取り組みが評価され、「2023年度 龍谷ICT教育賞」を受賞されました。
『TechFUL キャンパス』は、444株式会社(マイナビグループ)が提供するサービスで、ブラウザ上でプログラミングの自動採点・即時採点を行うことができます。龍谷大学では、授業の準備・運用工数の削減、学生の多様な学習スタイルへの対応、そして学生の自己調整学習力を育成することを目的として『TechFUL』を導入しました。
『TechFUL』導入により、教員は採点にかかっていた時間を学生の指導に充てることができ、学生個々の学習進度の把握も容易になりました。また、教員が作成したオリジナル問題についても自動採点・即時採点が可能で、学生は模範解答を参照しながら自立的な学習を進めることができます。さらに、学生のソースコードを全て確認できるため、教員は個々の学生に適切なフィードバックやアドバイスを提供することができ、学生の学習意欲向上に繋がっています。
授業アンケートの結果、学生のほとんどが「自由進度学習」の授業形式に「取り組みやすかった」と回答しており、学生は自分のペースで学習を進めることができました。
『TechFUL』は、プログラミングの測定、教育、学習、就職、採用までを支援するプラットフォームです。全国440校以上の教育機関と1万人以上の情報系学生が利用しており、「プログラミング基礎」「アルゴリズム」「数学」「データベース」「人工知能基礎」の5つのカテゴリーに分類された問題に挑戦することができます。ユーザーは、どのトピックがどれだけ解けているのかをヒートマップで可視化することができ、自分のスキルを客観的に把握することができます。
『TechFUL』は、学校、ユーザー、企業とを繋ぎ、学習や実践を積み重ねることで、スキルを「見える化」します。学生は教育・評価、個人は自己研鑽・就職、企業は社員のスキル測定・育成・人事評価など、様々な場面で『TechFUL』を活用することができます。