渋谷での社会的養護の認知度・理解度調査
2023年の1月13日と14日、渋谷の街行く113名に対し、社会的養護に関する認知度と理解度を調査しました。社会的養護とは、保護者がいない、または養育が適切でない子どもたちを、公的責任で支援し育てることを指します。これにより、家庭環境に困難を抱える子どもたちにも手を差し伸べる取り組みが行われています。
調査の概要
調査では、以下の8つの用語について、認知度と理解度を測定しました:
1. 乳児院
2. 児童養護施設
3. 自立援助ホーム
4. 児童心理治療施設
5. 児童自立支援施設
6. 母子生活支援施設
7. 里親
8. 特別養子縁組
認知度は「知っている」か「知らない」の2択で、理解度はシールを使い、それぞれの色に応じて点数を付けて評価しました。青が0点、赤が1点、緑が2点、黄が3点という形です。
調査結果
調査結果の分析では、特に「里親」、「児童養護施設」、「特別養子縁組」が最も高い認知度を示すことが明らかになりました。多くの人がドラマやニュースなどで目にしたことがあると回答しました。一方で、「児童心理治療施設」、「自立援助ホーム」、「児童自立支援施設」に関しては、70%以上が知らなかったと答え、漢字からのイメージだけでしか理解していないという声もありました。
アンケートの後、参加者には各施設の詳細や、社会的養護を必要とする子どもたちが自立に至るまでのプロセスを紹介しました。参加者の中には、自分の幼少期にこのようなサポートが存在することを知っていればよかったという声があり、「何か自分にできることはないのか」と真剣に考える姿が印象的でした。
認知度と理解度の大切さ
合同会社トンボの代表である吉住氏は、「社会的養護の認知度が低いことは実感していたが、今回の調査で数値として再確認できた。認知と理解の不足は、適切な支援を必要とする子どもたちがセーフティーネットにかからない要因となる」と警鐘を鳴らしました。彼は、これらの問題に対処するためには、認知度や理解度を向上させていく努力が不可欠だと強調しています。
合同会社トンボの取り組み
合同会社トンボは、「ならす」をミッションとして、社会課題に対するデザインと編集の力を活用し、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。詳細は、
こちらのサイトで確認してください。
この調査は、社会的養護のあり方を見直すきっかけとなり、今後の支援につながる重要な一歩となるでしょう。