トリプルアイズグループ、環境に配慮したデータセンターを発表
2024年7月29日、株式会社トリプルアイズがグループ企業ゼロフィールドと共同で、新たに開発したコンテナ型データセンター『DINO Rex』の提供を開始すると発表しました。このデータセンターの主な目的は、エネルギー産業における余剰電力の有効活用です。
データセンター事業の現状
日常生活に欠かせないインフラとなったデータセンター。しかし、その運用には大量の電力が必要で、これがコストや環境に対する問題点となっています。電気料金が高騰する中で、必要な電力を超えて余剰電力が生まれることが多く、これをどう活用するかが課題です。ゼロフィールドが提供する『DINO Rex』は、この余剰電力を最大限に利用することを目指しています。
環境への取り組み
ゼロフィールドは、2022年から国内外で再生可能エネルギーを活用したデータセンターの開発を進めてきました。特に、福井県敦賀市に設置されたデータセンターでは、100%再エネ電力を使用し、省エネ設計を取り入れた冷房設備不要のモジュール型データセンターが実現されています。これにより、環境への悪影響を軽減し、持続可能な運用を実現しています。
DINO Rexの特徴
『DINO Rex』は、ゼロフィールドの実績を活かしたカスタマイズ可能なコンテナ型データセンターです。特に、暗号資産マイニング用途に対応した高効率の運用が可能で、AIや機械学習、ブロックチェーン技術など、さまざまなニーズにも対応できます。これにより、追加の柔軟性と拡張性を提供し、多様な業務への適応が可能となっています。
新たな価値創造
昨今のAI需要の増加に伴い、データセンターの電力消費量が急増しています。国際エネルギー機関(IEA)のレポートによると、2026年までにはデータセンター全体の電力消費量が倍増する可能性があるとのことです。このため、ゼロフィールドは再生可能エネルギーの活用をさらに推進し、データセンターの運用によって生じる環境問題への対応も進めていく方針です。
ゼロフィールドの概要
株式会社ゼロフィールドは、2017年に設立され、現在は東京都港区に本社を置いています。代表取締役CEOは平嶋遥介氏であり、AI・ビッグデータ関連のシステム開発や運用事業を展開しています。また、多用途高性能パソコンの販売・運用にも力を入れており、技術力を活用して新しい価値の創造を目指しています。トリプルアイズグループとしての連携により、さらに幅広い分野における社会課題の解決にも取り組んでいます。
まとめ
トリプルアイズとゼロフィールドが手掛けるコンテナ型データセンター『DINO Rex』は、環境問題への配慮と電力の有効活用を目的とした革新的な試みです。今後の展開に期待が高まります。