エプソン、新しいデジタルラベル印刷ワークフローを発表
エプソン販売株式会社は、来る2025年2月1日より『Epson Workflow Cloud for SurePress』の提供を開始します。この新しいワークフローは、写真やラベルの印刷に特化したデジタル印刷機「SurePress」を更に進化させ、印刷業界が抱えるさまざまな課題を解決することを目指しています。
SurePressの概要
エプソンのデジタルラベル印刷機「SurePress」は、2010年の発売以来、数多くの印刷会社に導入され、さまざまなニーズに応えて成長を続けてきました。しかし、ラベル印刷業界での人手不足や、新技術に対するスキル習得の難しさが問題となっています。これらの課題を解決するために、エプソンは『Epson Workflow Cloud for SurePress』を開発しました。
この新しいワークフローは、ラベルの生産工程の自動化と効率化を図るための2つの主な機能を持っています。具体的には、「電子作業指示書(JDF)」によるワークフローの自動化と、複数のジョブを一括で印刷する機能です。
主な特徴
1. 電子作業指示書(JDF)によるワークフローの自動化
従来、オペレーターは各工程ごとに作業伝票を確認しながら操作を行っていましたが、JDFを活用することで、この手間を大幅に省けるようになります。デザインデータとJDFファイルを使うことで、各工程が自動化され、作業時間の大幅短縮が実現します。また、特定のスキルや専門知識が不要となるため、誰でも簡単に操作でき、ヒューマンエラーによる印刷ミスを未然に防ぐことが可能です。
2. 複数ジョブの一括印刷機能
従来では、異なる形状のラベルを印刷する際に、オペレーターが一つ一つ基材を替える必要がありましたが、この新機能では、加工情報を自動挿入することで、連続して異なる形状のラベルを印刷できるようになりました。このことから、オペレーターは他の作業と並行して操作が可能となり、複数台のSurePressを同時に稼働させることもでき、運用効率が飛躍的に向上します。
利用対象機種
『Epson Workflow Cloud for SurePress』が対応する機種は、L-4733A/AWおよびL-4533A/AWです。
サブスクリプション方式の導入
新ワークフローの利用には個別契約が必要で、有償のサブスクリプション方式が採用されています。具体的な料金や契約内容については、エプソンの公式ウェブサイトを確認してください。
お問い合わせ先:
エプソン公式サイト
おわりに
エプソンは、ラベル印刷機のリーディングカンパニーとして、『Epson Workflow Cloud for SurePress』の提供を通じて、印刷業界の人手不足や人材活用の課題解決に貢献していくことを目指しています。デジタルラベル印刷の未来に向けたこの革新的なソリューションが、どのように業界に変革をもたらすのか、今後の展開に注目が集まります。