未来を築く子ども建築塾が挑む大阪・関西万博
大阪市にある株式会社類設計室が運営する「こども建築塾」では、2024年8月24日(土)に開催される特別イベントで、子どもたちが自らの手で「大阪・関西万博のパビリオンの設計」に挑戦します。この特別プログラムは、未来の建築士を目指す小学生から高校生までの約50人の参加者が、チームを組んで設計作品を制作し、成果を発表する内容となっています。
万博の設計を学ぶ意義
当プログラムは、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、参加者が世界各国のパビリオンを知り、同イベントのテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」について考える機会を提供します。子どもたちが実際に万博を体験し、その世界観を広げることを目指しています。
設計するパビリオンは、次の3つのテーマから選ぶことができます:
1. いのち輝く未来社会のデザイン
2. 世界へ発信する日本館
3. 来訪者が気持ちよく過ごせるパビリオン
このプロジェクトを通じて、子どもたちは自らのアイディアを形にし、達成感を得ることが期待されています。
学びの背景
「こども建築塾」には、建築士が厳しい環境で活動する未来を見据えた背景があります。現在、日本では一級建築士の数が横ばいで、50代以上の比率が高まっています。このため、若手の建築士が不足している現状があり、株式会社類設計室は未来の建築士育成を重要な使命と捉えています。
また、国と文科省はIT人材の育成も進めていますが、建築業界でも理系人材が求められています。この現実を踏まえ、当塾ではただ知識を学ぶのではなく、実際に見て、触れて、作ることを重視したカリキュラムを準備しています。
リアルとデジタルの両立
こども建築塾では、実際に「粘土や紙で模型を製作する」「身の回りのものを測る」「かんな削りや彫刻に挑む」「野山にツリーハウスを設計する」というような体験を通じて、デジタル技術とリアルな体験を融合させた教育を行っています。これにより、子どもたちは自分で設計や制作することで、理論だけでなく実践的なスキルを身に付けることができます。
新たな学びを提案
「こども建築塾」は、自社の長年の教育事業を基にした新しい取り組みです。参加者は、実際の建築プロジェクトの現場を見る機会もあり、プロからのアドバイスを受けながら学ぶことで、現場感覚をつかむことができます。これにより、知識を詰め込むだけの教育から、実践的なスキルを身に付ける新しい学びの形へと進化しています。
こども建築塾の概要
- - 対象: 小4~高3
- - 定員: 50名
- - 料金: 12,000円/回(税込)
- - 教材費: 10,000円(税込)
- - 期間: A日程=9月~2月、B日程=3月~8月
- - 日時: 第2・第4土曜日、10時~14時30分(昼休憩45分含む)
- - 場所: 株式会社類設計室大阪本社4F
このように「こども建築塾」は、未来の建築業界に必要な人材を育成するための土台を築いています。そして、子どもたちが心から楽しめる教育を提供することで、建築の世界への興味をより一層深められることを目指しています。