子どもたちを魅了したライブペインティング
2023年11月19日、奈良県生駒郡斑鳩町に位置するレイモンド斑鳩こども園で、人気絵本作家・谷口智則氏によるライブペインティングが開催されました。谷口氏は「100にんのサンタクロース」をはじめとする多くの作品で知られており、その魅力を直接感じる貴重な機会となりました。
開催の背景
檸檬会は、子どもたちへの様々な体験を通じて興味や関心を育むことを大切にしており、乳幼児期からのアート活動を重視しています。このイベントは、「絵本の世界に触れ、作家の思いや表現を近くで体験することで、豊かな感性を育むことができる」という園長の思いから企画されました。
当日は、近隣の関連園からも参加した5歳児クラスの子どもたちや、地域の未就学児とその保護者も招待され、園内は笑いと歓声に包まれました。
ライブペインティングの様子
イベントは、谷口氏による自著絵本の読み聞かせから始まりました。三冊の絵本を朗読する際、子どもたちの瞳は輝き、彼の物語に夢中になっていたようです。
その後、待ちに待ったライブペインティングが始まりました。大きなキャンバスには子どもたちがリクエストした動物が次々に描かれていきます。輪郭が完成した後は、6色の絵の具が重ねられ、まるで絵に命が吹き込まれる瞬間が訪れます。画材が混ざり合うさまを見た子どもたちは、目を輝かせ、どのように色が変わるのかを楽しんでいました。
感動の瞬間
絵が完成する瞬間、会場からは一斉に「わぁ!」という感嘆の声が響き渡り、子どもたちだけでなく、大人たちも感動に包まれました。完成した作品は、その後園内に展示され、子どもたちのお気に入りの宝物となりました。
子どもたちとの対話
ライブペインティングの後、子どもたちは谷口氏に多くの質問を投げかけました。「どうしてサルさんは頭にバナナをのせているの?」や「一番好きな動物は何ですか?」といった興味深い質問に対し、谷口氏は一つひとつ丁寧に答えていきました。そして、なぜ絵本作家になったのか尋ねられると、「絵を描くことも本を読むことも好きだったから」と、優しい声で自身の想いを語ってくださいました。
イベントの成果
このイベントを通じて、子どもたちは谷口氏の作品やアートに親しむことができ、より豊かな心と表現力を育む機会を得たことと思います。完成した絵は、今後も子どもたちの創造力を広げるきっかけとなるでしょう。
谷口智則氏は、2004年のデビュー以来、動物やサンタクロースをモチーフにした絵本制作に取り組み続け、多くの展覧会やワークショップを行ってきました。また、レイモンド斑鳩こども園は2024年に開設されたばかりで、子どもたちの生活に安心感を与えるための工夫が多く見られます。これからも子どもたちがアートを楽しむ機会が増えることを期待したいです。