株式会社アイズ(東京都渋谷区、代表取締役社長:福島範幸)は、GANGAN株式会社が運営するYouTuberと企業をつなぐマッチングプラットフォーム「Talema.(タレマ)」の買収について合意したことを発表しました。この買収は、アイズの長期的なデジタルマーケティング戦略の一環として位置付けられており、収益機会の拡大を図るものです。
Talemaは、登録者数が1万人以上のYouTuberと、動画を通じて自社商品やサービスを宣伝したい企業を直接結びつけるプラットフォームです。すでに1,700組以上のYouTuberが登録しており、コスメや日用品、旅行など、さまざまな案件が出されています。YouTuberはTalemaに参加することで、企業からのオファーを受けたり、自ら応募することができます。また、企業にとっては、自社のサービスをPRできるYouTuberとマッチングし、動画を利用して認知度の向上や販売促進を図るチャンスを得ることができるのです。
アイズは、15万人以上の登録者を持つ口コミマーケティングプラットフォーム「トラミー」を運営しており、主に20~40代の女性が参加しています。トラミーでは、メンバーが商品やサービスを体験し、その結果をSNSで発信することで、商品の認知拡大や検索対策につなげています。このように、トラミーは企業がインフルエンサーの選定や商品発送などを行う「ディレクション型サービス」である一方、Talemaは企業が登録されているYouTuberに直接依頼できる「非ディレクション型サービス」であるため、今回の買収によってアイズの提供するマーケティングソリューションの幅が広がることが期待されます。
さらに、アイズは15年以上にわたり運用型広告の運用代行業務を行っており、YouTubeやGoogle、TikTok、Instagramなど、幅広いデジタル広告媒体を取り扱っています。今回のTalemaの買収により「動画を活用したマーケティングソリューション」を拡充することで、企業のニーズに応えることを目指しています。運営は2025年2月1日から開始される予定です。
この買収はアイズの業績に与える影響は軽微とみられていますが、今後公表すべき事項が生じた場合は、速やかに公表するとしています。アイズは2007年に設立され、独自のサービスを展開するマーケティング会社であり、業界での地位を確立しています。最近では2022年12月に東証グロースに上場し、テクノロジー企業の成長率ランキングで受賞歴もあります。
今後、Talemaの力を借りて、アイズはマーケティングの分野でさらなる成長を遂げることができるのか、注目です。