大谷大学、京丹後市と進める新たな交通プロジェクト
大谷大学(京都市北区)が、京都府京丹後市と共に進める「地域交通とモビリティプロジェクト」が始まりました。このプロジェクトは、高齢化やクルマ社会の影響による移動の課題に取り組み、持続可能な交通手段を見直すことを目的としています。
プロジェクトの一環として、2024年8月18日(日)に「交通すごろく」を活用したイベントが実施される予定です。この取り組みでは、大谷大学の学生が中心となり、京丹後市議会議員や市民との意見交換を通じて交通手段の未来を議論します。学生たちが開発した「交通すごろく」は、地域内での交通手段のメリット・デメリットを理解するためのゲームで、よりよい移動手段のひらめきを提供します。
交通の課題とプロジェクトの必要性
京丹後市では、地域住民の77%が依然として自家用車に依存している一方で、公共交通機関は利用者が限られています。また、慢性的な運転手不足が続き、一部路線が2025年には廃止される可能性もあるため、市の交通政策は今や重要な課題となっています。そこで、地域住民の意識を変え、持続的な交通の在り方を考える必要があるのです。
大谷大学の学生たちは、コミュニティデザイン学科の一環として、地域住民へのインタビューやフィールドワークを通じて交通の実情を把握し、それに基づいた提案を行うことを目指しています。
「交通すごろく」の実施
「交通すごろく」ワークショップは、公共交通と自家用車の関連を問い直し、適切な移動手段を選ぶための機会とし、楽しく学ぶ場を提供します。ポジティブな意見交換や議論を促すことで、地域の交通問題解決に向けたアイデアが生まれることが期待されています。
実施日時は2024年8月18日(日)14:00から17:00まで。アミティ丹後で開催され、参加者には京丹後市民や地元議員が予定されています。参加学生は10名で、地域交通の未来に向けた体験を共有します。
大谷大学の地域連携の取り組み
このプロジェクトは、大谷大学が地域社会と協力した活動の一環であり、地域連携室「コミュ・ラボ」を通じて、過疎地域の活性化や子育て支援、環境への配慮を実施しています。地域の住民力と学生の力を合わせて、地域をより良いものにしていく努力を続けています。
大谷大学は1665年に設立された由緒ある教育機関で、現代においても人間学の教育を中心に幅広い活動を展開しています。持続可能な未来の交通手段のあり方を考えるこのプロジェクトは、地域だけでなく、社会全体にとっても重要な意味を持っています。では、今後の成果に注目していきましょう。