トイメディカル株式会社が塩分コントロール技術で健康寿命の延伸を目指す

トイメディカル株式会社が行う塩分コントロールの重要性

トイメディカル株式会社（本社：熊本県熊本市）は、経済産業省の「Go-Tech事業」において中間評価を通過し、事業を継続することが決まりました。これにより、独自の塩分コントロール技術を活かして新たな商品開発をさらに進め、生活習慣病の予防と健康寿命の延伸に貢献することを目指しています。

Go-Tech事業とは？

Go-Tech事業は、中小企業が大学や公設の研究機関と連携して、事業化可能性が高い研究開発を支援するプロジェクトです。この事業の一環として、トイメディカルは「塩分吸収抑制技術」に基づく革新的な食品の研究を行っています。日本では塩分の過剰摂取が深刻な健康問題となっており、この技術がその解決策となることが期待されています。

塩分コントロール技術のエビデンス

厚生労働省の調査によると、日本人の平均塩分摂取量は10.1gと、推奨される値を大きく上回っています。このままでは生活習慣病のリスクが高まるため、減塩の重要性が強調されています。しかし、減塩には「薄味で美味しくない」「味付けが難しい」といった問題が付きものです。そこで、トイメディカルが開発したのが、海藻由来の「塩分吸着ファイバー」を使用した塩分コントロール技術です。この技術を実際に用いた臨床試験では、アルギン酸類が含まれたカプセルを摂取することで、塩分吸収が1～3g抑えられることが示されています。

研究開発の進捗と今後の計画

令和6年度に向けた研究開発では、塩分コントロール技術のコアとなるアルギン酸類の効果検証や高機能コーティング技術の開発、中華麺への応用などが進められています。今年度の評価を受け、来年度もさらなる研究と商品化を加速します。特に、重光産業株式会社との共同で、塩分吸収を抑える中華麺を展開し、新たな市場を開拓する期待が高まっています。