平和を求めてとよはし展が始まります
愛知県豊橋市では、2025年7月12日(土)から8月31日(日)まで「平和を求めてとよはし」展が開催されています。今年は終戦から80年という重要な節目を迎え、戦争の記憶を次世代に伝えるための活動が注目されています。これまでの8回目となる今回は、「わたしたちは語り継ぐ」というテーマのもと、豊橋市内の戦争体験者が行ってきた語り継ぎの活動を紹介します。
展示会場は、豊橋市中央図書館(羽根井町48)内の2階展示コーナーです。ここでは、706人以上の犠牲者を出した豊川海軍工廠空襲を体験した93歳の後藤和子さんが、同窓生と共に行ってきた活動の数々が披露されます。彼女のような戦争を直接体験した方々の貴重な証言を通じて、その残酷さや大切な教訓を得ることができます。
戦争体験を語り継ぐ重要性
「平和を求めてとよはし」展では、戦争体験者がどのように自身の経験を語り、次世代に伝えているかを知ることができます。特に、「母さんが中学生だったときに」という体験談集は、1988年に卒業生たちによって出版され、後に1994年には増補版も発行されました。この活動を通じて、戦争の恐ろしさや平和の大切さを後世に伝える試みが続けられています。
また、豊橋市内の8校(桜丘高校、時習館高校、豊橋工科高校、豊橋商業高校、豊橋中央高校、豊橋東高校、藤ノ花女子高校、前芝中学校)では、生徒たちが自ら取り組む平和活動が進行中です。これらの学校も取材し、各校の取り組みがパネル展示で紹介される予定です。学生たちが、歴史を学びつつ平和を願う心を育てている様子を知ることができるでしょう。
体験を語り継ぐ集い
さらに、8月2日(土)と3日(日)に開催される「子どものための平和の集い」では、戦争体験者が子どもたちに語りかける貴重な機会が設けられています。当日のプログラムには、平和に関する作品の展示や多くの学びの場が用意されるほか、後藤和子さん自身が語り手として参加し、彼女の戦争体験談を直接聞くこともできます。
映画上映会も行われ、戦争体験者がどのようにして当時の状況を生き抜いたのかを知るための貴重な資料となります。このようなアクションを通じて、参加者が戦争や平和について考えを深めることが期待されています。
参加方法と展覧会の詳細
「平和を求めてとよはし」展はすべて入場無料で、開館時間は9:30から19:00、週末や祝日は17:00までとなっています。月曜日は休館日ですが、祝日の場合は開館することもあります。とても有意義なこの展示を通じて、終戦から80年を迎えた今こそ、私たち一人ひとりが平和に向けた意識を高める絶好のチャンスです。
豊橋市中央図書館で行われるこのイベントには、皆さんの参加をお待ちしております。平和について真剣に考え、学び合う場として、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。