大企業の知見とスタートアップの融合
静岡県沼津市に本社を置くセブンセンスマーケティング株式会社は、東芝テック株式会社の石澤順一氏が同社に出向し、レンタル移籍制度を利用することを発表しました。これにより、石澤氏は2025年10月から2026年3月までの6ヶ月間、セブンセンスマーケティングで執行役員CPOの役割を担い、「みえるクラウド ログ」事業に従事します。
レンタル移籍制度とは?
ローンディール社が提供する「レンタル移籍」は、大企業の社員が特定の期間、スタートアップに移籍し、相互に学び合うプログラムです。この制度は、地理的に近接する東芝テックの静岡事業所とセブンセンスマーケティングの沼津本社という企業間で、知識や経験が循環する仕組みを提供しています。
石澤氏の経験と成果
石澤氏は製造現場デジタルトランスフォーメーション(DX)の知見を活かし、プロダクト改善や業務プロセスの最適化に成功。彼の貢献が評価されて、2025年12月15日には執行役員CPOに任命されました。具体的には、意思決定のスピード向上や顧客起点の仮説検証プロセスの提升が実現されています。
セブンセンスマーケティングの進化
この取り組みにより、セブンセンスマーケティングも得るものが多くあります。製造業特有のニーズ理解や生産性向上のための可視化など、現場DXに基づいた新たな機能の企画も行われています。
地域内でのメリット
静岡県は製造業が盛んな地域であり、DXの推進が地域経済において重要な課題です。この越境学習モデルにより、地域内での人材育成の新たなモデルが生まれ、若手社員や中堅社員のキャリア形成の機会も創出されます。地域経済の持続的な発展に繋がる知見の循環は、ここでの新しい試みとして評価されています。
代表者コメント
セブンセンスマーケティングの宮田代表は、「大企業と地方スタートアップの越境学習が実現したことを非常に嬉しく思います」と述べ、石澤氏の持つ専門知識が「みえるクラウド」の価値向上に貢献しているというフィードバックをした。彼はまた、石澤氏が得た経験が東芝テックにも良い影響をもたらすことを期待しています。
石澤氏の所感
石澤氏は、「静岡事業所で得たDXの知識が、スタートアップでの経験によってさらに深まっています」と語り、参加することで得られる刺激的な学びを強調しました。残りの期間中も、両社にとっての価値創造に努めることを誓いました。
会社情報
所在地:静岡県沼津市
事業内容:PCログ可視化SaaS「みえるクラウド ログ」
代表者:宮田昌輝
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所在地:東京都品川区
事業内容:リテールソリューション、ワークプレイスソリューション
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所在地:東京都港区
事業内容:越境学習・人材開発プログラム「レンタル移籍」
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