新しい時計の創造
株式会社鬨一精機が、精密機械加工の知識を活かした革新的な商品を発表しました。その名も「メタルレジンクロック(仮)」。この壁掛け時計は、アルミとレジン(エポキシ樹脂)を組み合わせた唯一無二のデザインで、直径30cmのサイズで提供されます。デザインは、モダンなモンドリアン風とスタイリッシュなグラデーション風の2種類。
社長の思い
このプロジェクトの背景には、社長の近藤毅幸氏の強い思いがあります。鬨一精機は、産業機械の部品加工を手掛ける企業であり、一般の人々に自社の価値を伝えることが難しい状況でした。そこで、「人々の幸せを削り出せ」という社是のもと、社員たちがモノづくりの楽しさを体感できる機会を提供するためのプロジェクトが立ち上がりました。
若手社員を中心に結成されたチームは、一般向けの商品開発に取り組み、自社の強みである高精度な金属加工技術とレジンのクリエイティブな感性を融合させ、新しい時計の開発を進めました。
開発の過程
商品開発に約6か月を要したこの時計は、何度もアイデア会議を重ねたり、レジンを用いたテストを行ったりと、試行錯誤の連続でした。最年長のメンバーである山本氏は、「このプロジェクトを通じて『まずは試してみる』精神が養われた」と述べ、アイデアが形になる喜びは貴重な体験であると語ります。
アルミ材の削り出しによって生まれる質感や、洗練された表面加工へのこだわりも大切にされました。これにより、安っぽさではなく高級感を持った時計に仕上がっています。
展示情報
今回開発されたメタルレジンクロックは、2023年10月19日から21日まで開催される「諏訪圏工業メッセ」にて展示されます。興味のある方は、ぜひ足を運び、鬨一精機の新たな挑戦を実際に体験してください。
展覧会の詳細は以下の通りです:
- - 日時: 10月19日(木)~21日(土) 9:30~16:30(最終日は16:00終了)
- - 会場: 岡谷市民総合体育館およびテクノプラザおかや
- - ブース番号: 岡谷市民総合体育館・西体育館「025」
株式会社鬨一精機について
- - 会社名: 株式会社鬨一精機(ときいちせいき)
- - 所在地: 長野県松本市和田4020-8松本臨空工業団地内
- - 設立: 1983年6月1日
- - 社員数: 46名
- - 主な業務: 精密機械加工、特にアルミや鋳物の製造に注力。
鬨一精機は、今後のさらなる革新を目指し、商品の開発を続けていきます。この時計がどのような評価を受けるか、非常に楽しみです。