新たな日本酒ブランド『火男』、日本文化の象徴を今風にアレンジ

新しい日本酒ブランド『火男（ひょっとこ）』の誕生

2025年11月、株式会社柴田屋ホールディングス傘下の株式会社柴田屋酒店は、日本酒ブランド『火男（ひょっとこ）』を新たに発売しました。これまでの日本酒の常識に囚われない新しいスタイルを追求し、広島県の柄酒造と共同開発したこのオリジナル日本酒は、祭りで火を操る男の面をモチーフにしています。火男とお多福は夫婦や一対の縁起物として親しまれており、両者の特徴的な組み合わせが新しい文化的アイコンとしての存在感を発揮しています。

新しい挑戦、貴醸酒の革新

火男シリーズでは、柄酒造がこれまでの日本酒の概念を覆す新たな試みに挑戦しています。これまでの貴醸酒は熟成を重視した濃厚なスタイルのものが多いですが、火男シリーズでは、仕込みから楽しめる「ライトな貴醸酒」を目指しました。この理念のもと、アルコール度数14度の軽やかな甘みを持った「火男面の蜜」が誕生しています。

この酒は、驚くほど上品であり、トゥルンとした飲み口が特徴的。従来の濃厚さを求めるのではなく、さらりとした甘みを感じられ、食中酒としても楽しむことができます。貴醸酒を初めて飲む方にも受け入れやすい味わい設計になっています。

商品概要と売上情報

「火男面（おもて）の蜜」

- ジャンル：NEO貴醸酒
- 720ml ¥4,268（税別）
- 見た目は祭りの男の面を模しており、滑稽さと神秘性を併せ持つデザイン。

「火男瀬戸の面（おもて）」

- ジャンル：純米酒（ALL広島仕込み）
- 1800ml ¥5,346 / 720ml ¥3,740（税別）
- 使用される酵母、米、水はすべて広島産で、広島特有の「協会5号酵母」を採用。

これらの商品は、公式ECサイトで購入可能です。『火男面の蜜』の購入はこちらから、火男面の蜜そして『火男瀬戸の面』は、火男瀬戸の面で手に入ります。

蔵の特徴と背景

柄酒造は1848年に創業し、広島県の東広島市安芸津町で170年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。広島は「吟醸酒発祥の地」としても知られ、柄酒造もその伝統を引き継ぎ、広島県産の酒米を使用しています。

特に千本錦や八反錦など、米の持つ特徴を最大限に活かした高品質な酒造りにこだわり、少量仕込みでの繊細な酒造りを行っています。2018年の西日本豪雨では大変な被害を受けましたが、全国からの支援を受けて復旧し、新しい設備を整えつつ挑戦を続けています。映画『恋のしずく』のロケ地にも選ばれ、地域文化の中心としても注目されています。