コリアーズが発表した「グローバル キャピタル フロー レポート2025年6月」
大手不動産コンサルティング会社であるコリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社が、最新の「グローバル キャピタルフロー レポート2025年6月」を公開しました。このレポートは、世界の不動産投資市場に関する貴重なインサイトを提供しており、特にアジア太平洋地域の動向が注目されています。
アジア太平洋地域の重要性
レポートによると、アジア太平洋地域は引き続き世界の投資市場において中心的な役割を果たしており、2025年第1四半期には、シンガポールが世界の資本供給元として第4位、日本が第7位、香港が第10位にランクインしました。日本は、既存物件へのクロスボーダー投資先としてもトップ5に入っています。このような状況は、過去5年間の平均を超える水準を保っており、日本の投資市場がいかに強固であるかを示しています。
コリアーズのルーシー・マリック氏は、「アジア太平洋地域は土地や開発用地において最も魅力的な地域です。トップ10市場の中でも7つがこの地域に集中しています」と述べています。具体的には、中国とシンガポールが市場を先導し、オーストラリア、マレーシア、インドが続き、香港と日本が第9位、第10位と続きます。
投資家の動向
オフィスセクターが最も人気のある投資対象であり、次にインダストリアル(産業)およびリテール(小売)が続いている一方、世界的にはマルチファミリー(集合住宅)が最も選好されています。このように、アジア太平洋地域の投資家の嗜好は、地域ごとに異なる傾向があることがわかります。
今後の経済の見通しは概ね前向きでありますが、市場ごとの違いが見られます。特に、中国、香港、インド、オーストラリアは安定した見通しを持つ一方で、シンガポール、韓国、日本では投資家の心理が若干弱まっています。日本は基調インフレが高止まりしているため、徐々に金利を引き上げていますが、韓国、オーストラリア、シンガポールでは逆に利下げが行われています。
欧州の投資家の関心
コリアーズのアレックス・ワージントン氏は、世界の投資家の関心が変化してきていることを指摘しています。特に、欧州の投資家たちがアジア太平洋市場に対してより高い関心を寄せていることが明らかになりました。現場での投資活動が本格化するには時間がかかるものの、今年後半から2026年にかけてその動きが加速する見込みです。
「グローバル キャピタル フロー レポート2025年6月」は今後の投資戦略を考える上で非常に重要な資料となるでしょう。詳細はコリアーズのウェブサイトで確認できます。
コリアーズについて
コリアーズは、ナスダックおよびトロント証券取引所に上場する世界有数の大手不動産プロフェッショナルサービス・投資運用会社です。70か国に展開し、23,000人の専門家が、テナント、オーナー、投資家の不動産価値を最大化するサービスを提供しています。年間収益は49億ドル、運用資産は1000億ドルに及びます。
コリアーズ・ジャパンは東京や大阪を拠点に、オフィスリーシングやキャピタルマーケット、プロジェクトマネジメントなどの幅広いサービスを提供しています。詳細な情報は、公式ウェブサイトや各種SNSで確認できます。
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