岡山大学が考える多様性とは
2024年10月8日に開催された『脳のバイアスから考える多様性』というテーマのもと、岡山大学ダイバーシティ推進本部が主催する講演会が行われました。このイベントは、岡山大学の津島キャンパス本部棟で行われ、講師にはデロイト トーマツのサステナビリティ・アドバイザリー統括である大塚泰子氏が招かれました。
講演内容の概要
大塚氏は講演の中で、「多様性を受け入れよう」というメッセージを中心に据え、同質性の高い集団と異質な属性を持つ集団との違いについて説明しました。具体的には、同質性の高い集団は誤った判断をすることがあるにもかかわらず、集団内の満足度は高く、自らの判断に自信を持つ傾向があるとのことです。これがもたらすリスクについての解説は、参加者に深く刺さりました。
さらに、集団の中に女性が少数派である場合、その心理的負担についても触れられました。特に、日本の大学において女性教員の割合がOECD諸国の中でも突出して低いこと、そしてそうした状況が学生にもポジティブな影響を与える可能性があることは、多くの参加者が耳を傾ける内容でした。
参加者の感想
講演は約40人の大学関係者が参加し、熱心に耳を傾けました。大学におけるダイバーシティの重要性を再認識する機会となったことは間違いありません。参加者からは、知識を深め、多様性に対する意識が高まったという声が多数届けられました。
国際的な視野
大塚氏は、日本の現状を分析し、教育界における多様性の重要性を強調しました。彼女の知見は、国際的なトレンドを踏まえつつ、今後の教育環境の向上にも寄与するものでした。岡山大学のダイバーシティ推進本部が今後も多様性を受け入れるための取り組みを続けていくことが期待されます。
まとめ
この講演会は、ただの知識の共有に止まらず、岡山大学がダイバーシティの重要性をどのように捉え、実践しているかを示す重要な機会となりました。教育の現場における多様性論は、学生にとっても不可欠な要素であり、今後の岡山大学の取り組みが注目されます。地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の展望について、多くの期待が寄せられています。