AtlasNEST:無人モニタリング
2022-11-08 13:40:01
全自動ドローンポート「AtlasNEST」が実現する24時間無人モニタリング
全天候・365日24時間体制の無人モニタリングを実現するドローンポート「AtlasNEST」
2021年に全自動ドローン「AtlasPRO」の運用を開始したWINGGATEとクリアパルスが、2022年9月にドローンポート「AtlasNEST」の運用を開始しました。ドローンの発展と共に開発が進められているドローンポートは、離着陸地を表すことが多いですが、「AtlasNEST」は離着陸地だけではなく、自動バッテリー交換機能も兼ね備えています。
バッテリー交換に要する時間はわずか3分。その間、別のドローンポートから機体を自動飛行させることも可能です。これにより、24時間くまなくAtlasPROを飛行させることが可能になります。
場所を選ばない。人を選ばない。
「AtlasNEST」は、特別な組み立ては必要なく、開梱後すぐに使用できます。起動に必要なのは電源ソケット1つのみ。日本製のポータブル電源があれば、山の中であっても簡単に使用できます。本体自体は2人で運ぶことができ、ワンボックスカー1台でどこへでも移動できます。
耐熱温度は-40℃~+55℃で、雪深い山も暑い夏でも問題ありません。もちろん、AtlasPRO同様に、IP53設計で雨の日での飛行も可能です。離着陸に際し、カメラで読み取るようなことはせず、Built-inされた精密機能を使用するため、昼夜問わず機能します。
自動化されたバッテリー交換と飛行
「AtlasNEST」でバッテリーが交換され離陸するまでに要する時間は、わずか3分。その間、人が何かをする必要はありません。内臓されるバッテリーは4つ。飛行している間に空になったバッテリーは充電され、その間別のバッテリーに交換されます。それもすべて自動で行われます。
AtlasPROは、飛行ルート指定・自動離着陸機能が搭載されているため、24時間全自動での飛行が可能です。
2022年10月、AtlasNESTを使用した自動離着陸試験を実施
日本国内にて、ドローンポート「AtlasNEST」を使用したAtlasPROの飛行試験を実施しました。
「AtlasNEST」を設置した後、機体本体と無線で接続を確認。GCS上でフライトプランを作成後、操縦者がスタートボタンを押すと、扉が開き機体が飛び立ちました。あらかじめ指定していたフライトプラン通りに飛行すると、離陸と同じところに着陸し中に格納されました。その間、操縦者が手を動かす素振りは見られませんでした。
無人モニタリングの可能性
Atlasから取得した情報は、リアルタイムで見ることができます。また、専用のアプリケーションを用いた遠隔地でのリアルタイム情報共有にも取り組んでいます。
開発案件:山岳地帯での遭難者検知システム
「AtlasNEST」と「AtlasPRO」は、山岳地帯での遭難者検知システムなどの開発にも活用されています。ドローンによる広範囲な捜索と、リアルタイムの情報共有により、迅速な救助活動に貢献することが期待されます。
WINGGATEとクリアパルスの取り組み
WINGGATEは、ドローン及び関連ソフトウェアの開発・運用、コンサルティング業務を行う企業です。2015年9月1日に設立され、代表は広島大学理学部物理科学科出身。人工衛星の地上局システム開発やドローンの地上局システム開発などを経験した後、会社を設立しました。
クリアパルス株式会社は、1971年設立の放射線計測専門メーカーです。2020年5月に新部署「UASグループ」を立ち上げ、海外製無人航空機(ドローン)の輸入・運用を開始しました。AtlasPROのほか、固定翼型無人航空機も取り扱っています。
まとめ
「AtlasNEST」は、全天候・365日24時間体制の無人モニタリングを実現する革新的なドローンポートです。自動バッテリー交換機能、飛行ルート指定・自動離着陸機能、リアルタイム情報共有など、様々な機能を搭載しており、山岳地帯での遭難者検知システムをはじめ、様々な分野での活用が期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社WINGGATE
- 住所
- 千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5F KSフロア
- 電話番号
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