新たなデータセキュリティ技術を展示
2025年9月3日から5日まで、幕張メッセで開催される「JASIS2025」において、株式会社ハウディと株式会社ZenmuTechが共同開発したデータ転送IoTデバイス「RxT-01」が参考展示されます。このデバイスにはZenmuTechの先進的な秘密分散技術が組み込まれ、今までのデータ搬送方法に革新をもたらす可能性があると期待されています。
背景と目的
実験機器や研究装置の多くは、セキュリティの理由からネットワーク接続が制限されており、従来はUSBメモリやDVDなどの物理媒体でデータを搬送してきました。この古典的手法は、時間がかかる上に情報漏洩の懸念や作業効率の低下といった課題を抱えています。ここで重要になってくるのが、ハウディの「RxT-01」です。このデバイスは、ネットワーク非接続環境でも高速かつ大容量のデータ転送が可能となり、特に機密性の高い研究データの安全な搬出と管理を実現します。
新技術の概要
ハウディの「RxT-01」に統合されたZenmuTechの秘密分散技術は、データを無意味な断片に分け、それぞれを異なる環境で管理することで、データの安全性を飛躍的に向上させます。このアプローチにより、データの持つ本来の意味が失われ、情報漏洩のリスクが大幅に低減されるという仕組みです。具体的には、技術的な詳細は「ZENMU-AONT」という秘密分散技術を使用しており、これをSDKとして提供する「ZENMU Engine」や、情報漏洩防止を目指した「ZENMU Virtual Drive」などが開発されています。
JASIS2025での展示内容
「JASIS2025」において、このPoC(概念実証)の成果物がアズワン株式会社のブース(ブースNo:8A-705)にて参考展示されます。実際の製品化に向けて、来場者からのフィードバックを受けて市場の反応を集めることによって、早期の製品化を進める計画です。
JASIS2025の詳細情報
- - 会期: 2025年9月3日(水)~ 5日(金)
- - 場所: 幕張メッセ国際展示場・会議場
- - 入場料: 無料 (事前登録制)
- - 公式サイト: JASIS公式サイト
企業の背景
ハウディについて
ハウディは、IoTとAIに関するシステムの企画や開発、販売を行っている企業です。東京都中央区日本橋に本社を構え、2021年6月に設立されました。
ZenmuTechについて
ZenmuTechは、秘密分散技術を用いたデータ保護ソリューションを提供する企業であり、2014年に設立されました。東京の銀座に本社を構え、証券コード338Aとして活動しています。
この新技術の発表は、データセキュリティの分野における新たな一歩として、多くの注目を集めるでしょう。皆様もぜひ「JASIS2025」にご参加いただき、最新技術の実物に触れてみてください。