台湾映画の巨匠ホウ・シャオシェン監督を特集
台湾のニュー・シネマを代表するホウ・シャオシェン監督の初期作品が、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて特集放送されることが決定しました。この特集は、7月から8月の2か月間にわたり行われるもので、全4作品をテレビ初放送でお届けします。
独自の視点で描かれる台湾の姿
ホウ・シャオシェン監督は1980年に映画デビューを果たし、その後すぐに台湾ニュー・シネマの代表的存在となりました。彼の作品は、台湾社会の変遷を背景に、しばしば個人の内面や人間関係を鋭く描写しています。今回放送される作品群は、監督が開花する過程をたどる貴重な機会です。
7月放送作品
- - 『風が踊る【HDリマスター版】』(放送日:7月29日~31日)
この作品では、年代の移り変わりを背景に、若者たちの三角関係を描いた青春ラブストーリーが展開されます。女性の心理をみずみずしく映し出し、後のホウ・シャオシェンのスタイルの芽を感じさせる一作です。
- - 『坊やの人形【HDリマスター版】』(放送日:7月30日)
台湾の庶民生活をテーマにしたオムニバス映画。この作品では、社会の隙間に生きる人々の姿がリアルに描かれ、観る者に深い感慨を与えます。
- - 『風櫃(フンクイ)の少年【HDリマスター版】』(放送日:7月31日)
ホウ・シャオシェン監督自身が若いころの体験を基にした青春映画で、都会での成長や苦悩を通じて描かれる普遍的なテーマが人気を呼んでいます。
8月放送作品
- - 『童年往事/時の流れ【HDリマスター版】』(放送日:8月5日、15日)
自伝的要素を取り入れたこの作品は、監督が子供の頃の思い出を丁寧に描写しています。家族との日常が静かに、そして美しく映し出されます。
- - 『ナイルの娘 4Kデジタル修復版』(放送日:8月6日、17日)
孤独な少女を主人公にした青春群像劇であり、台北の闇を背景に持つ登場人物の心情が深く響きます。
- - 『フラワーズ・オブ・シャンハイ 4Kデジタル修復版』(放送日:8月7日、16日)
台湾の遊郭を舞台にした作品で、豪華なキャストと美しい映像美が特徴的です。人々の愛と欲望を描いたこの作品は、国際的にも評価されています。
ホウ・シャオシェン監督の影響を受けた若手監督ホアン・シーのデビュー作。台北の現代社会における人々の孤独感を真摯に映し出し、観る者に深いメッセージを伝えます。
特集の魅力
この特集は、ホウ・シャオシェン監督の作品に初めて触れる方だけでなく、すでにファンの方にも楽しんでいただける内容です。映像美や物語の奥深さ、表現される人間の本質をぜひご堪能ください。特集ページには詳細な放送情報が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
【ザ・シネマ特集ページ】 -
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