若者が選ぶ一番好きな銀行はゆうちょ、30代以上は地方銀行が好まれる理由とは

銀行選びの傾向と理由

最近行われたLINEリサーチによる調査結果が、全国の15歳から69歳の男女を対象にした「一番好きな銀行」ランキングを発表しました。この調査は700万人以上のアクティブなパネルをもとにしており、どの銀行が支持されているのかが明らかになりました。

一番好きな銀行のランキング

全体の結果によれば、1位は「地方銀行（地銀）」、2位には「ゆうちょ銀行」が続き、これらの地域密着型銀行が特に支持されています。この調査では、年代による好みの傾向が浮かび上がりました。

10～20代の世代では「ゆうちょ銀行」が圧倒的な支持を受けています。特に20代の男女では、20%以上がこの銀行を選んでおり、それに続く世代層も注目されています。30代以降になると、「地方銀行（地銀）」が1位となり、その需要が高まっています。特に40代女性の支持が目立ち、30代では「楽天銀行」が2位に入る結果となりました。

もっと詳細を見ていくと、10代では「セブン銀行」が3位にランクインし、「特にない／わからない」との回答が多いのも特徴的です。地域別に見ると、関東や近畿以外では地方銀行の支持が強い傾向にあり、中部地区では「三菱UFJ銀行」が、近畿では「三井住友銀行」がそれぞれ上位に位置していました。

銀行選びの理由

次に、選ばれた銀行を好む理由に注目しました。「地方銀行」が最も好きな銀行として挙げられた主な理由は、「店舗やATMが多く、利用しやすい」という点が4割以上の支持を集めて1位となりました。また、「給与振込や年金受取で使っている」という声も約4割を超えています。周囲に多くの利用者がいることも要因に挙げられました。

「ゆうちょ銀行」が好きな理由としては、店舗やATMの多さが5割以上と、これも非常に高い支持を得ています。「信頼感・安心感がある」という理由も3割以上を占めています。これらの要因が、特に若年層や中高年において銀行の選択肢にどう影響しているのかを探ることは重要です。

さらに「三菱UFJ銀行」については、信頼感や知名度が高く、安定したイメージが好まれています。30代の「楽天銀行」については、金利やポイント還元などの特典や、アプリの使いやすさが支持されており、特に30代男性の支持を得ています。

一方で10代では、利用しやすさに加えて信頼性も重視されており、これが「セブン銀行」の高い選択率につながっています。

調査の実施について

この調査は、2025年9月1日から9月3日までの期間に日本全国で行われたもので、回答者数は3152名に達しました。結果は年代別、性別の構成比に基づいています。

LINEリサーチは、効率的な情報収集を目的としたプラットフォームとして、企業のビジネス開発やマーケティングのために利用されています。特に、従来の調査方法と異なり若年層からの意見収集が可能なため、より多様な見解を得ることができます。