2025年の首都圏賃貸住宅市場、賃料・価格ともに過去最高に到達

首都圏賃貸住宅市場の現状

2025年2月、多くの人が集中する首都圏における賃貸住宅の市場が注目されています。株式会社LIFULL（ライフル）が運営する「LIFULL HOME'S PRESS」が公開した最新のマーケットレポートによれば、東京を含む首都圏における賃料と中古マンション価格が、過去最高を記録したとのことです。

賃貸市場の動向

同レポートによると、東京都心の23区では一人暮らし向けとファミリー向けの賃貸物件が共に前年同期比で10%を超える上昇を見せています。この上昇率は、特にシングル向き物件が11万円を超える水準に達していることからも明らかで、ファミリー向き物件も22万円を超える状況となっています。こうした推移が示すのは、値上げの兆候が早まっている可能性があるということです。

シングル向け物件の賃料上昇

具体的には、シングル向け物件の平均賃料が80,189円、ファミリー向け物件が136,145円というデータが示されています。特に、東京23区内においてはシングル向け物件が前年同月比で14.5%も上昇し、ファミリー向けも10.9%上昇しています。今年の移動シーズンの早まる傾向には注意が必要です。

中古マンション市場の勢い

賃貸市場だけでなく、中古マンション市場も同じく活況を呈しています。首都圏の平均掲載価格はシングル向け物件が3,887万円、ファミリー向けは4,370万円で、何と両者共に2か月連続で過去最高を更新しています。特に東京23区では、シングル向け物件が4,919万円、ファミリー向け物件は7,872万円という記録的な数値を打ち立てました。